なお、2019年に発表された別の論文2件では、ポルトガルのマデイラ島と、イタリアのジリオ島で見つかった「プラスチクラスト(plasticrust)」も報告されている。
プラスチクラストは、プラスチックごみが海水によって化学的に腐食することで生じる。波の動きによって小さな破片に粉砕され、さらに腐食した破片が岩石に付着すると、薄いプラスチックの外皮(クラスト)が形成される。
こうしたプラスチック岩が環境におよぼす影響は、まだよくわかっていない。
燃やされたプラスチックには、プラスチック材料の着色に使われた顔料に由来する鉛やクロムなどの有害元素が、高濃度で含まれることもある。
地面に埋めた場合、プラスチックは数百万年にわたってそのまま残り、地質学的記録の一部となる可能性もある。
(forbes.com 原文)