AI

2023.04.14

どれだけ早く「実務導入」するかが勝負 AIを駆使した経営方法とは?

日進月歩で進化しているAIは、持続化経営を実践している経営者の間で、もはや必須となってきていると思います。私の会社「ラーニングエッジ」でも今年から実務導入をしていますが、AI導入によって得られる具体例な活用法とメリット。さらに、どのようにAIと付き合っていくかについてを、お伝えして参ります。


「触っている経営者」と「静観している経営者」

先日、私のFacebookで「AIのパーフェクトガイド、欲しいひといる?」とアップしてみたところ、500以上の反響があって、いかに世の経営者がAIに興味を持っていらっしゃるのかを実感しました。みなさまからのリクエストで、「AIパーフェクトガイド」の書籍を執筆する運びになったほどです。

ある時、私が主宰する「セミナーズ」で使いたい画像をAIツールのひとつである「midjourney」を使い、描いてもらいました。入力したキーワードは、「絵、大型講演会、経営セミナー、インパクト、エネルギー」。すると、的確な画像(写真下)が、あっという間に描かれてきました。「セミナーに使うイメージ画像が欲しいなぁ」といった思いつきを、部下に指示することなく、さくさくと進められた時短例です。

このように便利なツールですが、では、AIを実際に実践されている経営者はどうなのでしょう。

最近、東京でAI勉強会を開催した時の率直な印象として、「AIに触れている方と触れていない方との差が大きいな」という空気を感じました。この勉強会は、大手企業の経営者から個人事業主までの20人が参加されたコミュニティ。そのなかで、「知識として知ってはいるけれど、実際に触れていない」というひとが意外に多かったのです。

折しも3月にプーケットで開催されたビジネスセミナー「インパクト・ワールド・サミット2023」で、AIについて講演した時にも同じような印象をうけました。世界中の起業家やインフルエンサーなど、情報感度の高い方が参加されているイベントだったのですが、例えば、「ChatGPT」ひとつとっても、実務にがっつり採り入れてというより、検索エンジンとしての延長線上に使う利用の仕方がほとんどだったのです。

AIを使いこなせば、優秀な部下を抱えていることと同じ

私自身は既に活用しているAIですが、世の中に星の数ほど存在するこのツールについて、ここで、いくつかご紹介しましょう。シンプルなものとしては、Zoom会議などに使える「Krisp」。人間の声を認識して周りの雑音を拾わないノイズキャンセリング機能を備えているので、AI初心者向けかもしれません。

また、歴史的なAIと名高い「ChatGPT」。リリースしたOpen AI社の現在の時価総額が290億ドルと、2021年時の140億ドルと比べて2倍以上に跳ね上がったニュースとしても注目されました。

最大のトピックは、高度な言語モデルながら無料。2023年2月時点で月間アクティブユーザーが1億人を超えて、史上最速で伸び続けています。あのMicrosoftが過去最大の1兆円を投資したことでも話題を呼びました。
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文=中村麻美

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