AI

2023.04.14 13:30

どれだけ早く「実務導入」するかが勝負 AIを駆使した経営方法とは?

AIの未来とは、業務からクリエイティブまで使い方次第

これからは、「そもそも我々の目的は何か? その作業は何のためにしているのか?」といった課題意識がベースになります。「AIのせいで労働者は必要なくなるのではないか?」といった議論が過去になされていましたが、個人的には、視点がずれていると私は考えています。本質的に求められる議論のポイントは、AIを何の目的で、どう活用するかにあるのです。

目的を明確化した活用法として、人物写真とテキストをアップロードすれば、動画でその人物がしゃべっているように見える「Creative Reality Studio(D-ID)」があります。顧客対応ツールとしても重宝するAIで、言語によって人物写真から構成された動画上の口元の筋肉の動きもリアルに組み込まれているので、アバターさながらの完成度の高さです。

プーケットのイベント会場で得た情報としては、まだメジャーでないものの、これから注目していきたいのが「Nuro」。動画撮影後、マジックボタンひとつで、動画編集が可能に。そのうえ、「ここの部分をカットしたい」という要望も瞬時に編集してくれます。さらにあらゆる言語に対応しているので、海外に教材を輸出したい我が社でも導入を検討しているツールです。

最後に、意外な使い方としては、前述でご紹介した「ChatGPT」は、作詞にも活用できることをお伝えしましょう。この取材中、スタッフへのレクチャーを兼ねて、私が即席で作詞に挑戦してみました。入力キーワードは、「春、さくら、出会い、運命という言葉を入れて曲を書いてください」。すると福山雅治さんもびっくりの、それらしき歌詞が出てきて、ライターさんがとても驚いていらっしゃいました(笑)。

Google緊急事態(コードレッド)?! 世界が変わる、AI以前とAI後

WEBトラフィック解析を行うStatCounterの今年2月のデータによると、「検索エンジン」の世界シェアは、93%と圧倒的首位を独走中のGoogleですが、「ChatGPT」の出現によって一大事とばかり、サンダー・ピチャイCEOが今年2月に打ち出したのが、会話型AIサービス「Bard」。まずはテスター限定で公開され、将来的にはGoogle検索に組み込まれるといいます。

このように、私たちのビジネスは、AI前とAI後でスピード感や風景が全く変化していることに気づくことでしょう。

経営者のみなさま。是非AIを触ってみてください。そして、そのパフォーマンスを実感してみてください。それによって会社が進化&加速する時代が来ています。

文=中村麻美

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