ChatGPT Plus以外にも、語学学習アプリ「Duolingo」(デュオリンゴ)、教育プラットフォーム「Khan Academy」(カーン・アカデミー)、決済サービス「Stripe」(ストライプ)など、多くの製品にGPT-4が統合されている。GPT-4の最も目立つユーザーは
Microsoft(マイクロソフト)のBing(ビング)検索エンジンで、数週間前からGPT-4を「検索用にカスタマイズ」したバージョンを使用している。Duolingoは、スペイン語またはフランス語を学習する英語圏のユーザー向けに、GPT-4を搭載したチューターを提供する月額29.99ドル(約3980円)の新しいサブスクリプションプラン「
Duolingo Max」(デュオリンゴ・マックス)を開始した。
OpenAIが2022年11月にChatGPTのサービスを一般公開してから、AIを搭載したチャットボットへの関心が急増していた。しかし、先月マイクロソフトがOpenAIと提携し、同社の検索エンジン「
Bing」にチャットボットを組み込むと発表したことで、この技術はメインストリームに躍り出た。Bingがリアルタイムの検索データを使ってOpenAIの技術を実装したことで、このマイクロソフトのAI搭載検索エンジンは、長期にわたるGoogle(グーグル)の検索市場支配に対する初の深刻な脅威となる可能性があるとするコメンテーターも現れ、市場の興奮を呼び起こしている。
グーグルはその後あわてて、OpenAIとマイクロソフトのチャットボットに相当するBard(バード)を
発表したが、広く一般に公開する時期はまだ決まっていない。中国の検索大手Baidu(バイドゥ、百度)は、中国時間3月16日に独自のAIチャットボットErnie(アーニー)を発表する見込みだが、OpenAIの最新作に比べると見劣りするのではないかとの
懸念が囁かれている。このような盛り上がりの中、一部の専門家は、AIの言語モデルやそれを搭載したチャットボットにはまだ大きな欠陥があり、不正確な情報を簡単に事実として提示し、また操作されて悪さをする可能性があると警告している。
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forbes.com 原文)