OpenAIが2022年11月にChatGPTのサービスを一般公開してから、AIを搭載したチャットボットへの関心が急増していた。しかし、先月マイクロソフトがOpenAIと提携し、同社の検索エンジン「Bing」にチャットボットを組み込むと発表したことで、この技術はメインストリームに躍り出た。Bingがリアルタイムの検索データを使ってOpenAIの技術を実装したことで、このマイクロソフトのAI搭載検索エンジンは、長期にわたるGoogle(グーグル)の検索市場支配に対する初の深刻な脅威となる可能性があるとするコメンテーターも現れ、市場の興奮を呼び起こしている。
グーグルはその後あわてて、OpenAIとマイクロソフトのチャットボットに相当するBard(バード)を発表したが、広く一般に公開する時期はまだ決まっていない。中国の検索大手Baidu(バイドゥ、百度)は、中国時間3月16日に独自のAIチャットボットErnie(アーニー)を発表する見込みだが、OpenAIの最新作に比べると見劣りするのではないかとの懸念が囁かれている。このような盛り上がりの中、一部の専門家は、AIの言語モデルやそれを搭載したチャットボットにはまだ大きな欠陥があり、不正確な情報を簡単に事実として提示し、また操作されて悪さをする可能性があると警告している。
(forbes.com 原文)