資産運用

2023.03.18

新年度の年間目標、達成できる人にはハッキリとした傾向が

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目標の内容にかかわらず、達成できた人に理由を聞くと、もっとも多かったのが「つねに目標を意識していた」で、次いで「目標が明確だった」、「身の丈に合った目標だった」となっています。達成できなかった人の理由は、「目標が高かった」、「曖昧だった」と、みごとに達成理由の裏返しです。ここが答のようです。

目標を忘れてしまうのは論外として、常に意識していることがいかに大切かがわかります。曖昧な目標を意識し続けるのは困難です。やはり、「明確」でなければなりません。また「身の丈に合った」、つまり「現実的」で実際に手の届く距離のものでなければ、途中で気力が失せて、意識の外に追い出してしまいたくなります。

ところで、資産運用をしているかとの質問もありました。詳細な目標を立てるという人は、なんと68.4パーセントが資産運用していました。「ざっくり」の人でも41.5パーセントが資産運用をしています。目標を立てない人は22.9パーセントと、面白い関連性が表れました。ちなみに、詳細に目標を立てる人が利用している資産商品のトップ3は、「投資信託(NISA、つみたてNISA以外)」(71.1パーセント)、「NISA」(34.2パーセント)、「個人型確定拠出年金(iDeCo)」(28.9パーセント)でした。

詳細な目標を立てた人とざっくりの人との達成率の違いや、資産運用している人の目標達成率は正確にはわかりませんが、資産運用をしているということは、ことお金に関しては何かしらの目標なり計画があるものと思われます。なので、お金に限って言うなら、年間目標も自然に具体的なものとなるはずです。具体的な目標とは、「計画」と言い換えることができるでしょう。計画ならば、途中で曖昧になって忘れてしまうこともないはずです。目標を立てるときは、明確、具体的、計画的を心がけるのがよいとわかります。

この調査では、対象者に1年間の充実度を100点満点で採点してもらっています。すると、目標達成率が平均(51.8パーセント)以上だった人(複数の目標を立てて大半を達成できた人)は平均75.2点(100点満点)で、平均以下の人(51.1パーセント)を大きく上回っていました。1年間、具体的な目標に向かって計画的に生活することが、充実度アップに貢献しているようです。さあ、今年度こそはこの調査結果を参考に、ざっくりでも明確で計画的な目標を立てて、達成を目指してはどうでしょう。たぶん、充実した1年が過ごせますよ。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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