資産運用

2023.03.18

新年度の年間目標、達成できる人にはハッキリとした傾向が

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お正月に「今年の抱負」を語り合ったりしますが、新年度が始まる4月にも年間目標を立てる人が多くいます。松井証券は、新年度を前に1年の目標に関する調査を行いました。目標の人気ナンバーワンは、やっぱり「お金」。でも、自分で立てた目標を強く意識していられるのは4カ月。その後はだんだんテンションが落ちていき、なんと6割の人は目標を忘れてしまうことがわかりました。それでは目標達成なんてできっこありません。しかし、達成できる人もいます。この調査から、目標を達成する人の傾向がハッキリと見えてきました。

松井証券が全国18歳から69歳の男女合わせて2784人を対象に行った調査では、35.8パーセントの人が年間目標を立てていました。31パーセントはざっくりと、4.5パーセントの人が詳細に立てています。目標の数は、1人平均で2.7個でした。

ところが、年始または年度初めに立てた目標は、時とともに意識が薄らいでいきます。お正月に目標を立てた人は、4月にちょっと気持ちを新たにするものの、11月にはぐっと下がり、お正月が近づく12月にちょっと思い出すといった傾向が見られます。年度初めに目標を立てる人も、4カ月を過ぎるとぐっと意識が下がり、1月と年度末の3月に思い出すという類似のパターンを辿っています。しかし、覚えていればいいほうで、6割以上の人は目標を立てたことすら忘れてしまっています。

目標の内容は「お金関係」が59.3パーセントともっとも多く、次いで「健康関係」、「仕事関係」です。目標の達成率は平均で51.8パーセントと意外に高く、1人平均2.7個の目標を立てているので、ほぼどれかが達成されたことになります。達成された目標の1位は健康(38パーセント)でしたが、お金も2位に入っています(36.5パーセント)。ただ、達成できなかった目標の1位もお金でした(31.3パーセント)。達成率と失敗率が拮抗し、どうもお金に関しては明暗がクッキリ分かれた感じです。

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文 = 金井哲夫

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