さらに通常のシートテーブルに加えて、タブレットやスマートフォンを立てかけられるホルダーも用意されている。シートモニターはないものの、機内Wi-Fiサービスを使って動画や音楽などの機内エンターテインメントサービスを提供する予定なので、6〜7時間程度の中距離国際線でも、自分のタブレットやスマートフォンを使って機内で滞在時間を楽しめる。ただしWi-Fiサービスを使ったインターネット接続については、有料にするか無料にするか現在検討中とのこと。
機内食もZIPAIRでは有料ながら、路線限定メニューを含めて30種類以上が用意されており高評価のポイントとなっている。今回の発表会では、AirJapanの路線で提供される機内食の詳細なメニューや種類について明言はなかったものの、峯口社長は「外国人のお客様が日本の食文化を感じることができるようなオリジナルメニューや、日本のお客様にも新しい発見があるような日本各地の食をご提供します。空飛ぶ物産館といわれるような多彩なメニューをご用意し、空から日本のおいしさを発信していきます」と、日本の食の品質とバリエーションにこだわったメニューを提供すると話している。
また機内食担当者によると、食事は当日分も一定数用意するものの、基本的には航空券購入時など搭乗前に申し込むスタイルになる予定だが「ケータリング会社との関係もあるがフードロスがないかたちで、なるべく直前まで予約できるようにしたい」と話していた。
東南アジア路線へ就航時期は2024年2月頃の予定のため、実際に運航するのは約1年後とまだ先。とはいえコロナ禍による混乱も落ち着きが見え始め、海外旅行にも注目が集まっており、来年はさらに航空需要は回復すると見込まれている。加えて円安やインフレなどの影響により「オトクに海外へ渡航する」のが最近のトレンドとなっているので、AirJapanの運航スタートでオトクな海外旅行の選択肢が増えることを期待したい。