クロス・マーケティングは今年の2月、全国の20歳から69歳の男女を対象に、AIに関する調査を行いました(サンプル数1100)。それによると、マップの道案内、翻訳サービス、音声アシスタンスなど、すでに日常的なツールとなっているものについては利用経験者がおよそ3割から4割と多く見られました。
そうしたAIを使ったサービスを「信頼できる」か「信頼するか迷う」かを尋ねると、利用経験者が多いものと信頼度はほぼ一致していました。反対に、あまり使われていないものの信頼度は低くなる傾向が見られます。使ったことがないものに対する警戒心の表れのようですが、使ったことがあるトップ3に入った翻訳や音声アシスタントも、「信頼するか迷う」が比較的多くなっています。これは、実際に使ったうえで精度に不満を覚える人が多いとでしょうか。
全体に、使ったことがないものには不信感があるようで、なかでも突出して信頼度が低いのが、自動車の自動運転でした。利用経験者は2.7パーセントと非常に少なかったのですが、信頼するか迷うと答えた人は24.5パーセントとトップです。命に関わるものなので、慎重になるのは当然でしょう。