デサンティス知事は、2月13日にAPとSATを提供するカレッジボードと州の関係を「再評価」することについて州議会に話していると述べ「もっと良い仕事ができる業者が他にある」と示唆した。
カレッジボードは、APカリキュラムとテスト(高校で履修できる大学レベルのコースと大学の単位取得に利用できる標準テスト)の唯一の提供業者で、フロリダ州の資金は、受験料の補助と生徒がテストに合格した教師へのボーナス支給に使われている。
フロリダでは、APクラスが非常に普及している。カレッジボードによると、2021年にフロリダで受験されたAP試験は36万6150件で、テキサス州とカリフォルニア州に次いで多い。同州教育省は以前、フロリダでは2020年の卒業生の34.2%が高校でAP試験を受けただけでなく、5点満点中少なくとも3点を取ったと誇っていた。
これに対し、フロリダ州内の1000校以上の高校のうち、同等の国際バカロレアプログラムを提供している高校はわずか80校余りだ。つまり、APクラスが廃止された場合、多くの生徒が大学レベルの高度なコースの選択肢を失う可能性がある。
カレッジボードはSATとPSATも運営しており、2021-2022年度にはフロリダの生徒73万4411人が受験し、2022年度のフロリダ州の全高校卒業生の87%がSATを受験している。
SATの主なライバルであるACTを受験した2022年度卒業生は46%に過ぎないが、アイビーリーグを含む4年制大学の80%以上が最近、入試での標準テストを選択制にしたため、SATの見送りは学生にとって影響が小さいと考えられる。