北米

2023.02.15

「対バイデン」ならトランプよりデサンティスが優位 最新世論調査

フロリダ州のロン・デサンティス知事(右)とドナルド・トランプ前米大統領(Photo by Joe Raedle/Getty Images)

2024年の米大統領で共和党の有力候補に挙げられるフロリダ州のロン・デサンティス知事は、本戦で民主党の現職ジョー・バイデン大統領と対決することになった場合、主要な属性グループの多くでドナルド・トランプ前大統領よりも健闘するとみられることが、調査会社Morning Consult(モーニング・コンサルタント)による最新の世論調査で明らかになった。共和党の候補者選びはデサンティスとトランプの激しい一騎打ちになる公算が大きくなっている。

調査は登録済みの米有権者6000人から約2000人を抽出して2月3〜5日に実施された。それによると、バイデンとの直接対決になった場合、トランプは3ポイント差で敗れるが、デサンティスはタイに持ち込めるという結果になった。

共和党支持者の間ではおおむね、対バイデンではデサンティスのほうがトランプよりも良い数字になっている。共和党支持者の全体ではデサンティスがバイデンに83ポイント差をつけたのに対して、トランプは80ポイント差だった。2022年の中間選挙で共和党候補に投票した人でもデサンティスがバイデンに85ポイント差をつけた一方、トランプは77ポイント差だった。ただ、2020年の大統領選でトランプに投票した人の間では、バイデンに対するリードはトランプのほうが2ポイント上回っている。

45歳以上の有権者でもデサンティスはバイデンに8ポイント差をつけており、1ポイント差のトランプよりもバイデンとの戦いを優位に進められそうだ。また、白人の有権者の間でもデサンティスがバイデンを12ポイントリードしているのに対して、トランプは7ポイントのリードにとどまっている。

大学教育を受けた有権者の間では両者ともバイデンのリードを許している。それでもデサンティスは、修士号以上の学位をもつ人でバイデンのリード差をトランプの場合より10ポイント縮めているほか、大卒以上の学歴の白人有権者でもその差を8ポイント縮めている。

デサンティスはほかにも女性や民主党支持者、無党派層、ヒスパニック系、大学を出ていない白人、前回の大統領選でバイデンに投票した人、前回の中間選挙で民主党候補に投票した人など、調査したほぼすべての属性グループで、トランプより多少なりとも人気があった。

男性の有権者では、トランプとデサンティスはともにバイデンに4ポイント差のリードをつけられて並んだ。黒人と45歳未満ではトランプのほうがデサンティスよりも高い支持を集めている。とはいえ、両グループでも全体としてはバイデンがリードしている。
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編集=江戸伸禎

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