景気後退、「危機下のリーダーシップ」で意識すべき5つのこと

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4.何かを変えるときは反対意見を想定する

大きな方針転換にはリスクも伴うし、反対意見もある。大事なのは、想定できる反対意見をすべて書き出すこと。そしてその一つ一つが自分の意思決定を覆すほどのものでないかを考えつくすことだ。そうすると目の前の痛手を伴ってでも、大きな意思決定をしなければならない理由が明確になってくる。これをやると自分の判断が間違っているというリスクを軽減できる。

5.変えたら丁寧に説明する

最後に、最も大切なのは、決定したことをきちんと説明するということだ。なぜそういう意思決定に至ったのか、その中でどんな葛藤をしたのか、それでもこう決めたのはなぜかを丁寧に説明する。決して、結果だけ説明してはならないし、言い訳がましい説明になってもいけない。メンバーに伝える前に、第3者に確認してもらうことも大切である。

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ストーリー、大義名分、そして意思決定は簡単ではないということをみんなで共有することで、次の一歩へ進みやすくなる。最後に危機を乗り越えて、その先に目指すものという前向きな話を忘れてはならない。

どんな小さな変化を起こすときでもこの5つのステップをおざなりにしてはいけない。わずかはヒビでチームは簡単に崩壊する。だからこそ、リーダーは強い意志を持って素早く変化を起こし、危機を乗り越える必要がある。会社の大きな方針に対応することを終えたら、自分の目の前のチームの何を変えていくのかを決めていく、多くの人にとってそんなタイミング多かれ少なかれやってくる。

文=西野雄介

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