ビジネス

2023.01.25

勇気ある男の夢から始まったジョルジオ アルマーニ、「ホライゾン ファウンデーション」の挑戦

「ホライゾン ファウンデーション」の創立者であり、モデルであるベンジャミン・デマルキリー氏(右)は、モデルになるきっかけを与えてくれたクレマン・ラガルディア氏(左)に心から感謝しているという。(HORIZON FOUNDATION photograph / Clement Laguardia)

夢を叶えるために水平線の彼方を目指す

財団を設立する時点で、ベンジャミン氏の視野はすでに約30%も失われていたという。そんな病状にもかかわらず、勇気を奮い立たせて夢を追う。そして仕事も諦めず、クリエイティブな新境地を切り拓く。ホライゾン ファウンデーションには募金だけではなく、パートナーシップの締結や仕事の依頼、グッズの購入など、さまざまな形でコミットできるようになっている。こうした財団を自ら率いるベンジャミン氏の勇姿は、世界中で約150万人とも言われる網膜色素変性症に苦しむ人々を勇気づけ、夢と希望を与えるに違いない。

「網膜色素変性症と診断されると、誰もが後頭部を殴られるようなショックを受けますが、それは当たり前のこと。普通の人間なら、受け入れるには時間がかかります。少しずつ治療を始め、周囲を見渡せるようになると、自分だけではなく、誰にとっても人生は長く穏やかな川とは程遠い、障壁だらけであることに気付くでしょう。

しかし、障壁は大きいですが乗り越えられないものではないのです。私自身、一連の出来事により、人生がいかに貴重で美しいかを実感しました。医学と遺伝子治療は、近年稀に見る進歩を遂げています。網膜色素変性症の臨床試験は初期段階で効果を上げているのです。だから、同じ病いで苦しむ人々に言いたい。もうすぐです。お互い頑張りましょうと。目だけでなく健康全般に気をかけ、体を労わりながら乗り切りましょう。読んだ本や医師に聞いた話からは、今後数年で解決策が提示されると、私は確信しています。いずれにしろ、私たちはできる限り早く、それが実現するために努力するのみです」

ベンジャミン氏らがセーリングによる大西洋横断に挑戦し、その準備や航海の様子をジョルジオ アルマーニのソーシャルメディアに順次アップ。資金調達のサポートとする「ホライゾン プロジェクト」は、ついに2023年1月中にアフリカ大陸西端のスペイン領カナリア諸島を出発。同年2月中にカリブ海へ到着予定だ。夢の水平線を乗り越えんとするベンジャミン氏の飽くなき挑戦を刮目していきたい。

「整骨医となって移り住んだカリブ海のフランス領マルティニークでセーリングに魅了され、仲間が語るさまざまな航海の話に感化された私は、いつか自分も海を渡るのだと確信していました。それが今、ジョルジオ アルマーニのサポートを受け、実現するとは想像すらしていませんでした。そのことに、とても興奮しています。これまで私は、人生の瞬間を一つ一つゆっくりと静かに味わうことを学び、実際にそう生きてきました。ですがこれからは、セイルを高く上げて、スピードアップしていきたいと思っています」

◎お問い合わせ
ジョルジオ アルマーニ ジャパン
03-6274-7070

Promoted by ジョルジオ アルマーニ ジャパン / direction by Akira Shimada / text by Yasuhiro Takeishi

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