夢も仕事も諦めない不屈の勇気と挑戦心
ベンジャミン氏はジョルジオ アルマーニをこのように語る。悲嘆に暮れ、諦めかけていた夢に再びチャレンジし、啓蒙と資金調達によって病いにも立ち向かおうとしている同氏。1975年の創業以来、変化を恐れず、常に時代が求める新しい男性像を世に問うてきた巨匠ジョルジオ・アルマーニ氏が、ベンジャミン氏の不屈の勇気と精神力、そして驚嘆すべきチャレンジスピリットに共鳴したのも頷ける。だが、ベンジャミン氏の特筆すべき点は他にもある。ホライゾン ファウンデーションを単なる募金の受け皿にするのではなく、クリエイティブチームとしても捉えて活動している点だ。「発足以来、私たちは男女のモデル、フォトグラファー、映像制作、アナログ映像カメラマンの友人同士5人で小さなチームを作り、広告キャンペーンの制作などを行ってきましたが、現在はファッションとセーリングに関するプロジェクトに取り組んでいます。もちろん、どんな相談にも耳を傾ける準備があり、クライアントがエベレスト登頂のレポートを希望すれば、検討します(笑)。ブランド初のセーリングカプセルコレクションの広告ビジュアル撮影など、これまでジョルジオ アルマーニのコンテンツはいくつか手掛けてきました。
私たちはこの財団を可能な限り発展させ、具現化し、人々に私たちのことを話題にしてもらいたい。そして網膜色素変性症の医学的研究資金を集めるために、あらゆることをするつもりです。私たちとパートナーシップを結び、コラボレーションを希望するブランドのために働きながら、病気を認知させるために世界中を巡り続けたい。アパレルブランドを立ち上げ、売り上げの一部が直接医療研究に使われるような事業も考えています。私の究極の夢は、私たちが望むすべてのプロジェクトが実現し、世界中のさまざまな進歩的研究機関を支援するファウンデーションを設立すること。そしてセーリングヨット“ホライゾン号”を手に入れることなのです」