窮地に立つインテル、メーカー各社で相次ぐカスタムチップ採用

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アップルは2021年、ノートPCやiPad向けにカスタムチップ「M1」を投入し、CISCからの脱却を図った。MIは、モバイル技術の知的財産企業である英国のARMホールディングスから知的財産のライセンスを受けている。ARMのチップ設計は、縮小命令セットコンピューティング(RISC)アーキテクチャを使用している。

ロイターは9月上旬、クルーズはカスタムチップ用に、オープンソースのRISCとARMベースのアーキテクチャのみを検討したと報じた。

インテルにとってこの動きは、明らかに不吉なことだ。

インテルの株価は、こうした傾向が明らかになった2021年初頭から下がり続けている。同社は、他の市場、とりわけ国防分野へ移行しようとしている。

カリフォルニア州サンノゼで9月下旬に開催された「Intel Innovation」のプレゼンテーションで、同社は、政府の新型スーパーコンピューターで使用されるGPU「ポンテベッキオ(Ponte Vecchio)」を紹介した。インテル幹部はこのプロセッサーが、ハイパースケール・データセンターでエヌビディアからシェアを奪うのにも役立つと期待している。

ただし、その願いが叶うと信じる根拠はない。投資家はインテル株には手を出さない方がいいだろう。同社最大の顧客たちはインテル・アーキテクチャから離れつつあり、その流れは加速している。

forbes.com 原文

翻訳=藤原聡美/ガリレオ

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