一保堂茶舖は1717年創業の老舗ブランドで、日本茶の販売を通じて京都から国内外へと日本茶の魅力を伝えてきた。一方でマスターピースも、台湾やヨーロッパを中心に海外からの人気が高く、バッグを通じて「メイドインジャパン」の魅力を伝えてきた。
今回はそのような2社の想いが合致し、マスターピース京都店の10周年に合わせたプロジェクトとして始動した。
淹れて、運んで、お茶を愉しむ
バッグ「茶鞄 sa-hou」のコンセプトは、“淹れて、運んで、お茶を愉しむ” 。日本で代々受け継がれているお茶文化を体験できるよう、巾着をモチーフにしたショルダーバッグに、オリジナルボトル(KINTO製)と「一保堂茶舖」のティーバッグを付属。お茶を入れたボトルをバッグにひっかけて持ち運びができるように工夫した。
デザインは巾着がモチーフ。KINTO 社製のウォーターボトル(300ml)に master-piece のブランドロゴをプリントしたオリジナルボトルが付属する
一保堂茶舖が大切にしているのは「お茶のある暮らし」の提案。その前提として、日本茶が消耗品ではなく嗜好品として扱われるように「価値を上げたい」という想いがある。同社のプロジェクト担当、松浦祐士はこう嘆く。
「日本では、いわゆる食事処などで、日本茶が無料で出てくるのは当たり前になっています。我々としては、農家さんが手間暇かけて栽培してくださったものが無料というのが悲しいんです。同じお茶でも、紅茶であれば有料のケースが多いのに……」
そこで同社では、ワークショップなどを通じて「手間暇かけてお茶を淹れ、ゆっくりと香りを嗅ぎながら飲むこと」で得られる楽しさを広めてきた。
「我々としては、茶葉のグレードや種類などは関係なく、好きなものを好きなように楽しんでいただきたい。それぞれのお客さまに合った形でライフスタイルにお茶を取り入れていただけたらと思っています」