まずは社会にゆとりを
世界では6人に1人の子どもたちが極貧状態で生活している。
1日あたり1.90ドル以下で暮らしている人は7億960万人。そのうち約半数が子どもで、3億5600万人に上る。先進国でも収入格差が問題視されており、相対的な貧困と呼ばれる状況のもとで、平均して5人に1人(日本は6人に1人)の子どもたちが苦しい生活を強いられている。
経済的にも精神的にも余裕がないと未来に目を向けられないため、まずは今の社会にゆとりを作ることが大切だ。
環境問題と貧困問題の両立を
製品の環境負荷を削減するため、素材や製造工程にこだわり、少量生産で作ると価格が高くなってしまう。また、気候変動の対策として再生可能エネルギーを普及させ、電気代が上がると、貧困家庭の生活はさらに苦しくなる。
「貧困をなくす」ことと「環境負荷を減らす」ことはともにSDGsのゴールに含まれているが、両立するのは非常に難しく、バランスよく進めなければならない。
持続可能な経済発展に向けて
石炭火力発電の廃止を訴えるデモで「これ以上の豊かさはいらない」と主張したのは見せ方がよくなかったとは思うが、非難の多くは揚げ足取りのようなものだと感じた。
さまざまな社会問題が深刻化している今、本質的でない議論をしている時間はない。
お金を持っている人と持っていない人、社会問題への意識が高い人と低い人、こういった分断を色眼鏡を外して解消し、人類が一丸となってサステナブルな社会の実現に取り組むことが重要である。
【参考】
・テレビ朝日
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000234372.html
・Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/murohashiyuki/20211109-00267136
・ITmedia
https://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/2103/26/news087.html
※この記事は、2022年4月にリリースされた「エシカルな暮らし」からの転載です。