「誰一人取り残さない」ために
目の前の生活に精一杯で、地球の未来のことなど考える余裕がない人々が、畜産によって貧困から脱しようとしている。これらの動きは深刻化する環境問題の裏で起こっており、家畜の市場が崩壊すれば、貧困問題が悪化してしまうのだ。
「誰一人取り残さない」ために、貧困の人々には畜産業の代わりになる新たな生業を提供しながら、環境問題と貧困問題の両方を解決しなければならない。
世界は落下している
リクルートホールディングスのCEO出木場久征さんの言葉に「世界は落下している」というものがある。「世界は本来あるべき方向に向かって急速に進んでおり、既得権益を持った人たちは抵抗するけど、あまり意味がない」という考えだ。
私は"脱動物性"の動きも世界が落ちる方向にあると考えているため、その是非を議論する局面はすでに終わっており、落下についていけない人をどう支えるか考える必要があると思う。
私たちにできること
動物性を避ける動きに反対する意見の中には過激なものもあるが、過剰に反応するのはやめたほうがよいだろう。世界はあるべき方向へ落下しているため、無理に説得する必要はない。
私たちにできることは、変わろうとしている畜産業者の方々を応援しつつ、貧困の人々を支援すること。
時代の流れに合わせて、サステナブルな変化を実現していこう。
【参考】
・Kurzgesagt – In a Nutshell
・FAO①
・FAO②
・AFPBB News
・sudoken Blog
※この記事は、2022年5月にリリースされた「エシカルな暮らし」からの転載です。