テクノロジー

2022.10.19 07:30

iPadがデザイン一新、6万円台から。iPad ProはM2チップ搭載でより高性能に


M1チップ搭載のiPad Airと使い勝手が異なる点とは


今回発表されたiPadは前機種が最新のiPadOS 16を搭載した状態で出荷される。第10世代のiPadに搭載されているチップはA14 Bionicなので、iPadOS 16から実現する新しいマルチタスク機能の「ステージマネージャ」が使えない点に注意したい。ステージマネージャはM1チップ以降を搭載するiPad以降の機種向けの機能なので、もしiPadでマルチタスクを「Macっぽくこなしたい」場合は、新機種のM2チップを搭載するiPad Proか、M1チップを搭載する第5世代のiPad Airを手に入れるべきだ。

第10世代のiPadが搭載するデジタルコネクタはLightningからUSB-Cに変更された。これで現行最新モデルのiPadはすべてUSB-C搭載に切り替わったことになる。一方、第10世代のiPadが対応するデジタルペンは第1世代のApple Pencilのまま変わらない。iPadからApple Pencilを充電する際には別途アクセサリーの「USB‑C - Apple Pencilアダプタ」が必要だ。

第10世代のiPadのため、専用に設計されたMagic Keyboard Folioも同時に発売される。価格は税込3万8800円。カラーはホワイト1色。本体にはフルサイズのキーを備える。キーストロークは1mm。トップには14のファンクションキーの列を揃え、大型のMulti-Touchジェスチャーに対応するトラックパッドも搭載した。


第10世代のiPadに対応する新しいMagic Keyboard Folio

iPadの本体にはマグネットで取りつける。筐体はキーボードとバックパネルによる2ピース構成。キーボード側はディスプレイを保護するケースの役割も兼ねる。Apple Pencilによりイラストを描く作業の時には、キーボードだけを外してiPadを平置きにしやすい。

第10世代のiPadはデザインや機能の仕様が第5世代のiPad Airにかなり近付いた印象を受ける。M1チップを搭載し、第2世代のApple Pencilが使えるiPad Airのアドバンテージがどこまで体感差として表れるのか注目したい。第9世代のiPadが販売を継続するので、第10世代のiPadは「安価になったiPad Air」としてポジティブに受け入れられそうだ。
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編集=安井克至

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