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2022.09.21 22:00

都会暮らしでも「最先端」のApple Watch Ultraを選ぶべき理由

強く・軽い航空機グレードのチタニウムケースを採用するApple Watch Ultra。カラバリはナチュラルの1色のみ

強く・軽い航空機グレードのチタニウムケースを採用するApple Watch Ultra。カラバリはナチュラルの1色のみ

アップルが最新のスマートウォッチ「Apple Watch Ultra」を発表した日に、ある人が「このスマートウォッチはNIKE(ナイキ)のハイテクシューズにも似ていると思う。なぜならアスリートたちのものでありながら、同時にファッションやガジェットを愛するすべての人たちのものでもあるからだ」と話していた。

筆者は日ごろからストイックに体を鍛える習慣を持ち合わせていないが、それでもApple Watch Ultraは魅力的だと思う。筆者と同世代のオトナたちにUltraが与えたインパクトも相当に大きいようで、発表直後からまわりの友人や知人からUltraへの感想を多く求められる。

今回は発売前に本機を試す機会を得た。実機に触れて実感がともったポイントも含めてApple Watch Ultraのハンズオンレポートを報告したい。

強くて軽い航空宇宙グレードのチタンケース


Apple Watch Ultraは今までのApple Watchよりも大きい49ミリのケースを採用した。ケースの素材はチタニウムだ。Ultraは「Apple Watch史上最も頑丈」であることを特徴にうたうスマートウォッチだが、一方でチタニウムは特別に硬い金属ではない。

アップルがUltraのケースに採用したのは剛性と軽さ、そして耐腐食性能のバランスが優れているとされる航空宇宙グレードのチタニウムだ。丁寧に研磨したケースの表面はすり傷にも強いという。特殊なトップコーティングは追加していない。筆者はあえて傷をつけてみるようなテストはしていないが、肌に触れると十分な強度が確保されている手応えはある。

本体の質量は61.3gだ。アルミニウムケースのSeries 8は質量が40gを切るが、Ultraが特に重いとは感じない。数日間身に着けてみた感想も変わらない。例えば睡眠計測のため眠りながら装着してみたが、筆者は苦に感じなかった。


グローブを手に装着したまま操作しやすいように、大型のDigital Crownとサイドボタンを搭載。それぞれをケースがしっかりと保護する

大容量バッテリー搭載で充電の負担が軽くなる


睡眠計測といえば、筆者はApple Watch Series 7までは毎晩眠る前にApple Watchのバッテリーをチャージすることを習慣にしてきた。Apple Watch UltraはSeries 8と比べて76%も大きなバッテリーを内蔵している。満充電にした状態から連続して使える時間の目安は最大36時間。実際に約1日半はバッテリーが持つので、満充電にした翌日でも、外出前などにパッケージに付属する高速充電アダプターでチャージすればいい。負担はかなり軽くなる。


パッケージに付属するUSB-C磁気高速充電アダプタで高速チャージができる

Apple Watch Ultraはアウトドアでの利用を主に想定したためか、GPS単体モデルがなく、GPS+Cellular(4G LTE)モデルのみ発売される。ウォッチで通信を続けると、ペアリングしたiPhoneに通信を任せた場合に比べてバッテリーの消耗が早くなる。だが、それでもウォッチ単体で最大18時間の使用に対応する。また長時間に渡る屋外ランニングをワークアウトアプリで計測しつつ、経路トラッキングのためGPSをオンにしても最大12時間までバッテリーが持つという。

Apple Watch Ultraのバッテリー持ちについてはケースバイケースで異なる。アップルはその詳細をウェブサイトで紹介しているので参照してほしい。
--{最大60時間のバッテリー持ちを実現する「低電力モード」}--

最大60時間のバッテリー持ちを実現する「低電力モード」


そして今秋後半には、GPSや心拍数の測定頻度を減らしてさらにバッテリーを長持ちさせる「低電力モード」がソフトウェアアップデートにより追加提供される。

屋外ランニング / ウォーキング、およびハイキングのワークアウトを選択した際に、満充電から最大60時間(約2日半)までバッテリーを持続させる設定メニューが加わるという。普段使いにも応用できるモードになるのか、機会があれば試して報告したい。


Apple Watchシリーズで最大サイズのディスプレイを活かして、フリック入力対応の日本語キーボードによる軽快なタイピングができる

watchOS 9からの新機能として、Apple Watch UltraとSeries 8はメールやメッセージアプリで「日本語キーボード」によるテキストタイピングが使えるようになる。セルラー機能を有効にしたApple Watch Ultraがあれば、iPhoneや充電器を持たずに出かけてもコミュニケーション端末として大いに活用できそうだ。

明るく見やすいディスプレイ


Apple Watch Ultraは屋外で使うことを想定して、ピーク輝度表示性能が2,000nitsという、iPhone 14 Proの性能に迫る「明るいディスプレイ」を搭載した。Series 8や第2世代SEの約2倍の明るさだ。


Apple Watch Ultraのディスプレイは屋外での「見やすさ」を追求した。ガラスがフラットな形状なのも他のApple Watchとの違い

ほかのApple Watchと異なるフラットな形のディスプレイはサイズが49ミリと大きく、さらに周囲のベゼル(縁)を狭くしたことから表示できる情報量も多い。ワークアウトの指標はSeries 8よりも1つ多い6項目を1画面に表示できる。

「ウェイファインダー」はApple Watch Ultra限定の文字盤だ。ベゼルにはコンパスが常時表示できるほか、アプリの情報を見たり、ショートカットとしても機能するコンプリケーションが最大8件まで文字盤の上に配置できる。
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編集=安井克至

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