企業にとってのメリットは
現在、数千の企業が労働時間の短縮を試験しているか、恒久的に導入しており、自動車分野の労働者や給仕人、エンジニア、弁護士など、さまざまな職種の人が恩恵を受けている。雇用主は生産性の向上、人材の確保と定着、そして時には間接費の削減を報告している。また、労働日数を減らすことで従業員が新しいスキルを習得し、それを職場で活用する時間も生まれている。
社会にとって良い理由
「時間に追われる」ことが少ない社会は、地域社会で過ごす時間が増えることを意味する。週休3日制の人々は信仰団体でのボランティア活動、フードバンク活動への参加、近所の人々の手助け、零細企業の商品の購入、地域の問題への関与に時間を使うことができる。週休3日制はまた、より公平な職場環境も実現する。家族の面倒を見る人、特に働く母親は自分のキャリアを犠牲にすることなく、労働時間を短縮することができる。
いかに環境に貢献するか
週休3日制の導入により通勤時間が短縮され、二酸化炭素排出量も削減される。Platform Londonが行った英国の調査によると、2025年までに週休3日制を導入すると、英国の二酸化炭素排出量を20%以上、量にして1億2700万トンを削減できる。これは英国のすべての自家用車を道路から排除するのに相当する量だ。
ボストンカレッジの経済学者・社会学者であるジュリエット・ショーは「長年のデータやさまざまな論文などからわかっていることは、労働時間が短い国は二酸化炭素の排出量が少ない傾向にあり、労働時間の短縮は排出量削減につながる傾向があるということだ」と述べている。
(forbes.com 原文)