経済・社会

2022.09.03 07:45

米連邦議会の「若返り」、中間選挙で進むか Z世代にも被選挙権

Getty Images

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米国で11月に実施される中間選挙に向け、各州で行われている連邦議会議員の候補を選ぶ民主・共和両党の予備選で、新人の対立候補に敗北する現職議員が目立っている。

重視する政策に公民権問題、医療保険制度改革(メディケア・フォー・オール)、大麻合法化などを掲げ、フロリダ州第10区(オーランド市周辺)で民主党の候補指名を獲得したマクスウェル・フロストは、中間選挙での勝利の可能性も高いと目されている。

当選すれば、初のZ世代(1997~2012年生まれ)の下院議員となるフロストは、1997年生まれ。下院議員に立候補できる被選挙権年齢(25歳)になったばかりだ。

予備選で新人に敗北した現職の下院議員の数は今年、過去20年で最も多くなっている。米国の政治・選挙情報サイト、バロットペディアによると、これは2020年の国勢調査の結果に基づいて行われた10年に1度の選挙区の区割りの変更も影響している(2002年と2012年の中間選挙でも、候補指名を獲得できなかった現職議員はその他の年より多く、それぞれ8人、13人だった)。

ただ、連邦議会にZ世代の議員が誕生しようとするなか、そのひとつ前の世代であるミレニアル世代(20代後半~40代前半)の議員が占める割合は、現在のところごく小さなものとなっている。下院の議席数435のうち、この世代の議員の割合は、わずか8%(33人)だ。

年上の世代がいまだ議会を大きく支配する下院で、現在最年少の議員はミレニアル世代のマディソン・コーソーン(27、共和党・ノースカロライナ州選出)。次いで若い議員は、超進歩的な政治姿勢で知られるアレクサンドリア・オカシオ・コルテス(32、民主党・ニューヨーク州)となっている。

上院議員は8割が高齢


上院には、ミレニアル世代の議員は1人しかいない。2020年の選挙で当選したジョン・オソフ(35、民主党・ジョージア州)だ。1987年生まれのオソフの次に若い上院議員は、X世代(1965-80年生まれ)のジョシュ・ホーリー(42、共和党・ミズーリ州)。X世代の上院議員は、ホーリー以外に19人となっている。
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編集=木内涼子

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