経済・社会

2022.09.03 07:45

米連邦議会の「若返り」、中間選挙で進むか Z世代にも被選挙権

上院議員の約8割は、ベビーブーマー世代(1946~64年生まれ)とサイレントジェネレーション(沈黙の世代、1928~45年生まれ)が占めている。43%が1950年代生まれだ。

その代表的な議員には、民主党のチャック・シューマー上院院内総務(71)、共和党のリンゼー・グラム(71)、スーザン・コリンズ(69)などがいる。

さらに年上のサイレント世代の議員には、バーニー・サンダース(80、無所属)、ミッチ・マコネル(80、共和党上院院内総務)などがいる。2人とも生まれたのは1940年代、第2次世界大戦が終戦を迎える以前だ。この世代の上院議員は11人おり、うち4人は1930年代に生まれている。

一方、下院は上院に比べ、議員の平均年齢が若干低い。ナンシー・ペロシ議長(82、民主党)もサイレント世代の一人だが、議席の過半数を占めているのは、ベビーブーマー世代だ。

今年の中間選挙では多くの若い候補者たちが立候補しており、若い有権者はより年齢の近い議員が自分たちの代表となることを強く望んでいる。2023年には、連邦議会の大勢も大きく変わることになるかもしれない。

世代別にみる米連邦議会議員


・上院
サイレントジェネレーション/沈黙の世代(1928~45年生まれ)/11%
ベビーブーマー世代(1946-64年生まれ)/68%
X世代(1965-80年生まれ)/20%
ミレニアル世代(1981-96年生まれ)/1%

・下院
サイレントジェネレーション/6%
ベビーブーマー世代/52%
X世代/34%
ミレニアル世代/8%

(2022年8月25日時点、上院は100議席中4議席が空席)
出典:Pew Research Center、FiscalNote、Statista Research

forbes.com 原文)

編集=木内涼子

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