アメリカ・カトリック大学のジョン・ガーベイ学長は、「愛の文明を築こう」とキャンパスに呼びかけるメッセージの中で、今回の判決を「胎児を殺す憲法上の権利があるという不浄な考えを否定するもの」と表現している。
中立的な声明
他の大学は、論争や対立を最小化するように設計されたと思われる声明を選択した。
ノートルダム大学のジョン・ジェンキンズ学長は、次のような反応を示している。
「カトリックの大学として、ノートルダム大学はすべての人間の生命の尊厳を重視しており、私は長年にわたって他の人々と協力して胎児の生命の保護を訴えてきました。中絶の問題に関して善意の人々の間に分裂があり、過去50年にわたり我が国で論争が続いていることを認識してもいます。私は、中絶の問題を有権者とその選出議員に戻す今回の最高裁判決が、冷静な審議と敬意ある対話の機会を提供することを望んでいます。私たちは、深く複雑な道徳的、法的、社会的問題を検討するとき、同じ考えを持つ人々、そして特にそうでない人々と協力しなければいけません。私たちは、すべての人がこうした議論に寛大な精神で臨み、何よりも、女性の平等と母親とその子どもへの支援を確保する法律、政策、プログラムを確立するために努力することを強く求めます」
ウィスコンシン大学システムのジェイ・ロスマン学長は、次のような声明を発表した。「私たちは、人工妊娠中絶が依然として、私たちの学生に直接影響を与える非常に論争的な問題であることを知っています。私たちは連邦最高裁の判決を検討し、それが私たちの大学にどのような影響を及ぼすかを判断しているところです。他の大学と同様、私たちはこの問題を取り巻く法的プロセスを監視し、進化していく法律を遵守していきます」
デュケイン大学の公式声明も同様に、中道から外れることはなかった。
「スピリタンの伝統に基づき設立されたカトリック大学として、デュケイン大学の使命は、しっかりとした学術的な議論と、キャンパスコミュニティのすべてのメンバーへのコミットメントを中心に据えています。本日の最高裁の判決は、本学の学生、教員、職員に様々な影響を与える可能性があることを認識しています。本学は、思いやりとともに彼らのニーズに応え、サービスとケアへのコミットメントに根ざしたと行動をしていきます。デュケインに在籍するすべての学生、教職員は、この件に関する見解にかかわらず、自分たちが安全で保護されていることを理解する必要があります。同時に、私たちは最高裁の判決と、この判決を下した独立した司法制度を尊重します」