1時間あたり40分以上も遮断される「開かずの踏切」はいくつある? 踏切の日|6月23日

Tsuneo Yamashita / Getty Images

毎月23日は踏切の日です。「ふ=2、み=3、きり」の語呂合わせが由来となっています。特に梅雨の時期は事故発生数が増加傾向にあるため、6月の踏切の日は重要なものとなっています。

国土交通省はピーク時に1時間あたり40分以上遮断されている踏切を「開かずの踏切」と定義。2021年9月末時点で、開かずの踏切は全国に500箇所以上も存在しています。

また鉄道と道路が平面交差する「踏切道」は、1960年には全国に7万箇所以上ありました。そんななか、事故防止と交通の円滑化のために、1961年には「踏切道改良促進法」が制定されたことで立体交差などが進み、2020年度には半数以下の3万年2733箇所にまで減少しました。踏切事故件数も、1961年度が5500件だったのに対し、2020年度は163件と大幅に減少しています。

そんななか、最長遮断時間が57分間、1日延べ16.3時間にもなるJR西日本東淀川駅付近の「南宮原踏切」と、「北宮原踏切」(最長遮断時間56分間、1日延べ10.9時間)が、2018年11月に廃止されました。

同時に近くにJR西日本と大阪市の共同事業で自由通路が新設され、階段やスロープ、エレベーター、上りエスカレーターが設置されました。また、JR西日本は自由通路と接続する橋上駅舎を整備。これにより踏切事故を未然に防止し、バリアフリーに東西の行き来ができるようになりました。

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執筆協力=tannely(タネリー)

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