848年の6月16日(旧暦)、当時、疫病が蔓延していたため、時の仁明天皇が御神託に基づいて、菓子や餅などを神前に供え、厄除けや健康招福を祈願し、「嘉祥(かしょう)」と改元したという故事にちなんでいます。
春には桜餅、夏には涼やかな水羊羹など、季節を感じられる和菓子。6月によく食べられる和菓子に「水無月」があります。水無月とは、ういろうの上に小豆を乗せ三角に切られたもの。京都などでは、1年の折り返しとなる6月30日に、これまでの厄を払い次の半年の無病息災を祈願する「夏越祓(なごしのはらえ)」が行われ、その際に用いられるそうです。
季節感があり見た目も美しいヘルシーな和菓子は、「WAGASHI」として海外でも注目を集めています。老舗の和菓子ブランドが進出したり、海藻である寒天を加工したものが多いため、アメリカではグルテンフリーなビーガン食としても人気を得ているそうです。
また、海外へ日本茶とともに煎餅、饅頭、金平糖、たい焼きなどを詰め合わせたボックスを毎月届けるサブスクリプションサービスを行うEC企業もあり、WAGASHIの認知度と需要が高まっています。
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