富士山が自然遺産ではなく文化遺産に登録されたワケ 富士山が世界遺産に登録された日|6月22日

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6月22日は富士山の世界遺産への登録が決定された日です。2013年のこの日、カンボジアのプノンペンで開催された第37回ユネスコ世界遺産委員会で、「富士山-信仰の対象と芸術の源泉(Fujisan, sacred place and source of artistic inspiration)」という名称で、世界遺産一覧表に「記載」されることが決まりました。日本国内では17番目の世界遺産登録です。

世界遺産には、自然遺産、文化遺産、複合遺産の3つがありますが、富士山の登録は「文化遺産」。富士山は、霊峰としてさまざまな信仰の対象とされてきました。古くから和歌にも謳われたり、葛飾北斎の「富嶽三十六景」など絵画にも描かれたりしてきました。山そのものだけでなく、こうした文化的意義について評価されたかたちです。

1つの山から成り立っているを「独立峰」と呼びますが、富士山が人々を惹きつけてやまないのは、この独立峰であることの美しさに他ならないでしょう。また、その美しさは時間や季節や場所によってさまざまな表情を見せています。

ちなみに「世界文化遺産」の登録対象は、富士山そのものはもちろんこと、周辺の神社や湖、白糸の滝や45キロメートルも離れた三保松原まで含まれています。

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執筆協力=tannely(タネリー)

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