未来の社会の先読みは若い世代の行動を観察する
将来を予測する1つの方法を紹介しましょう。それは若い世代がどういった行動をし、どういったものを好むかを観察することです。本や映像などのエンタメや体験した商品を紹介し合うというトレンドはすっかり定着し、それらがコンテンツとなって情報共有の新たなエコシステムができています。
例えば、UGC(User Generated Contents=ユーザー生成コンテンツ)の映像配信サービスには、さまざまなコト・モノの解説動画がアップされています。豊富な機能を持つビデオ編集アプリ、音楽制作アプリなどのソフト、ビデオスイッチャーやオーディオインタフェースのような画像音声編集用のハード機器の使い方を知りたいときに、もはや取扱説明書を見ることはほとんどなくなりました。
決して取扱説明書が不親切なほど薄っぺらだと言っているのではありません。私が使っているビデオ編集アプリの取扱説明書は、数千ページもあったりします。数百ページではなく、数千ページです。電子ファイルだと読むのが面倒なので、製本に出そうかと思いましたが、ページ数を見て諦めました。
ところが知りたい機能や使い方をUGC映像配信で検索してみると、実際にそのアプリを作ったメーカーではなく、ヘビーユーザーや映像制作を生業にしているプロの方々が既に解説動画を上げてくれていたりします。メーカー提供のヘルプビデオ以上の親切さで、メーカーにとってはコスト不要のカスタマーサービスのエコシステムが出来上がっています。
こうなると、UGC映像配信サービスに解説ビデオがあるプロダクトに人気が集まるようになりそうで、いわゆるWinner Takes All が加速しそうです。
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