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2022.04.16 08:30

フィリピンのユニオン銀行がCitiの個人部門を買収へ、1000億円規模

Photo by Karl Tapales / Getty Images

フィリピン有数の資産家であるアボイティズ家を筆頭株主とするユニオンバンクは、現地のシティグループ(Citigroup)の個人向け銀行部門の買収資金として、最大590億ペソ(約11億ドル)を新株予約権無償割当(ライツ・オファリング)を通じて用意しようとしている。

フィリピン証券取引所に提出された書類によると、同行は既存株主に対し、1株あたり64.55ペソから73.78ペソの割引価格で最大8億株を提供する予定だ。ユニオンバンクの株式は、4月14日に2.8%高の97.80ペソをつけ、15日午前中に97ペソを記録した。

今回の公募は、主要株主であるAboitiz Equity Ventures、The Insular Life Assurance Co.、フィリピンの年金基金Social Security Systemらの支援を受け、4月25日に開始し5月6日に終了する。

ユニオンバンクは12月、シティグループの東南アジアにおける消費者金融事業を、453億ペソのプレミアムを上乗せした550億ペソの現金で買収することに合意した。この取引には、ケソン市のイーストウッド・シティにあるシティバンク・スクエアなどの不動産や、同行の3つのフルサービス支店と5つのウェルス・マネジメント・センターも含まれ、今年後半に完了する予定という。

ユニオンバンクの会長であるエラモン・イシドロ・M・アボイティスは、12月の声明で、この買収が同行のリテールバンキング事業の成長を加速させると述べていた。

パンデミックのフィリピン経済への影響は残っているものの、ユニオンバンクの収益は着実に増加しており、2021年には手数料収入とトレーディング収入の増加により、純収入が前年比7%増の451億ペソと過去最高を記録していた。

編集=上田裕資

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