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2022.04.06 10:00

あなたも現代の「城主」になれる? 復興城主制度と城ブーム 城の日|4月6日

姫路城(MIXA Co. Ltd./ Getty Images)

4月6日は、数字の4が「し」、6が「ろ」の語呂合わせから「城の日」です。日本城郭協会(1956年設立)によって、1974年に定められました。

城とはそもそも、外敵から守るための砦。中世から近世にかけて発達し、かつては日本国中に数万ほどあったと言われています。ところが、江戸幕府による一国一城令(1615年)や明治初期の廃城令(1873年)、さらには太平洋戦争などにより多くが失われ、現在見ることができるのはわずか200城ほど。しかも、そのうち江戸時代以前からの天守閣が現存しているのは、姫路城、彦根城、松本城などたったの12城しかありません。

日本城郭協会は、2006年に「日本100名城」を選定。翌年にそれらをめぐる「『日本100名城』選定記念スタンプラリー」を開始したところ大人気に。2017年には「続日本100名城」も選定され、大阪城天守閣は3年連続(2015,2016,2017年)で年間入館者数の最高記録を更新しました。

そんな城ブームの中、2016年4月に起きた地震によって、甚大な被害を受けたのが熊本城です。重要文化財に指定された城内13棟の建築物全てが被災し、石垣の約3割ほどが崩壊。復旧には約7万〜10万の築石を積み直さなければならないと言われています。

“復興のシンボル”とし、最優先で工事が進められた天守閣や長塀の復旧は2021年に完了しましたが、全ての工事が終わるのは2037年の予定というから、長い道のりです。

それを支える1つの方法として、熊本市が募っているのが「復興城主制度」です。1回につき1万円以上の寄付をした人を「復興城主」として登録。「城主証」や「城主手形」がもらえたり、名前がデジタル芳名版(熊本城の天守などに設置)に掲載されたりと嬉しい返礼も用意されています。

小さなことかもしれませんが、「城持ち大名」気分を味わえて、ひいきのお城を後世に残すことに貢献できます。「城主」として見上げる天守閣は、また格別の思いとなることでしょう。

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