47年にもわたって続いている同シリーズの最新作は、今年の3月から放送が始まったシリーズ46作目の「暴太郎(あばたろう)戦隊ドンブラザーズ」。モチーフはおとぎ話の『桃太郎』で、リーダーであるドンモモタロウの額には大きなピンクの桃、頭にはちょんまげがデザインされ、その個性的なビジュアルが話題になっています。
日本で長年人気を博している同シリーズですが、実はアメリカでも「パワーレンジャー」という名で1993年から放送されています。
それを手がける人物が、長年映像制作や映画プロデューサーとして活躍し、サバン・キャピタル・グループを率いるハイム・サバン氏。彼は日本を訪れた際にスーパー戦隊に興味を持ち、「アメリカでも特撮番組を作りたい」と制作から放送までを実現しました。
この「パワーレンジャー」シリーズは、基本的に前年に日本で放送されたヒーロー戦隊をベースにしていますが、日本のヒーローアクションと特撮シーンはそのまま、それ以外のドラマ部分を外国人キャストで撮り直すというハイブリッド制作で進められています。特撮番組の制作には莫大な予算がかかること、また、安価で特撮シーンを撮影できる技術がなかったことが理由と言われています。
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