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2022.03.13 10:00

5月から高齢ドライバーに実車試験を導入。免許更新時に注意すべきこと 

Kentaroo Tryman / Getty Images


自動車保険に「ドラレコ特約」を付ける手も


一方、ソフト面からのアプローチとして、個々の運転能力の向上は普段から図っておきたい。つまり、運転能力の低下を防ぐことも大切だ。これは自分の運転傾向を客観的なデータで知って改善することで、運転寿命を延ばすこともできる。
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おすすめは、自動車保険に「ドライブレコーダー特約(以下、ドラレコ特約)」を付ける手だ。ドラレコはあおり運転対策などで最近注目されているが、損害保険会社が扱う「ドラレコ特約」でマイカーに装備されるドラレコには、高齢ドライバーの運転寿命延伸に役立つ機能も装備されている。

たとえば、「安全運転サポート機能」は、事故を未然に回避または軽減するために、画面表示や警告音で注意喚起する機能だ。フロントカメラによる「前方衝突」「車線逸脱」「前方車両発信」「逆走」「速度超過」「急加速・急発進]などの感知のほか、インカメラによる「眠気」「わき見」「携帯電話使用」時にアラートが鳴るなどの機能がある。アラート設定は感度調整やオン/オフを自由にカスタマイズできる。

これに加えて、ドライバーの運転特性をもとに「安全運転診断レポート」が作成されるため、運転の振り返りに利用できることが大きなメリットだ。速度超過や急アクセル、急ブレーキの回数などをもとに点数でわかりやすく算出されるため、自らの運転記録を振り返ることができる。
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また、運転スコア等の推移を確認することで、これまで意識してこなかった自身の運転の特徴を知ることができ、要注意ポイントを把握できるメリットも大きい。



それだけでなく、自動車保険にドラレコ特約を付けていると、もしもの事故時のサポートに心強いとの声も聞く。というのは、ドラレコが大きな衝撃を検知すると、保険会社に自動で通報されるからだ。

専任オペレーターからドラレコ経由で安否確認が入り、レッカーの手配や救急車の出動依頼、事故受け付けやレンタカーの依頼といったサポートが受けられる。

GPSで場所を特定し、衝撃の前後の映像が自動送信されるため、保険会社への保険金請求に必要な事故報告がその場で完了することも、特に高齢ドライバーにはありがたい。

また、「見守りサービス」機能があるものでは、事故発生の事実やケガの有無、救急搬送の有無などの事故時の初期対応状況について、登録した家族にメールが届く形で情報共有できる。家族があらかじめ設定した指定区域の外に出た場合や車両盗難時に、車の現在地を確認できる機能が組み込まれているものもある。

なお、リアカメラ(後方カメラ)はオプションで購入できる。保険会社各社でサービスの内容は異なり、定期的に機能向上も図られているため、詳細をホームページなどで確認しておくといいだろう。

そういえば、先日、見えたFP(ファィナンシャルプラン)の相談者と「あおり運転が心配だからドラレコで備える」という話題になった。自分の分は割安な家電量販店で買うが、田舎の親の分はドラレコ特約を使うことにしたとのことだ。

家電量販店が遠く、ドラレコ選びも親だけでは判断できなさそうという理由もあるが、「帰省のたびに免許返上を勧めても暖簾に腕押しで、いいかげん疲れたので、親自身がレポートで自分の運転を客観的にみて判断してくれれば」と話していたのが印象的だった。

連載:ニュースから見る“保険”の風
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文・図=竹下さくら

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