米EV専門ブランドFISKERのオーシャン
中国バイトンMバイト
しかし、2020年から2025年の間に、フォルクスワーゲン、フォード、トヨタという世界のビッグメーカーは、「EVの津波」を生むとインサイダー誌は予想している。それによって、顧客のニーズや好みに合わせられるし、また買いやすい価格もオファーできるようになるのでEVの普及率はかなり上がるという。アメリカだけで、今年販売された20種類のEVに比べて、2022年にはその倍の40種類ほどが現れるだろう。何よりも、今EVに乗っている人やこれからEVに乗り換えようと考えている人にとって、2021年よりも魅力的な環境を作りたいと多くのEVメーカーは言っている。
さて、2022年とその先のEV導入はどうなるのだろう。今年は、4WDのSUVの日産アリヤ、ポルシェの初EVでSUVのマカン・エレクトリック、VW ID.5、メルセデスベンツEQEセダン、アウディA6 e-tron、BMW iX、超小型シトロエン・アミ、ボルボのEV専用ブランドからポールスター3などが現れ、それと同時に、アメリカでは、フォード・F-150ライトニング、高級SUVのキャデラック・リリック、韓国製のジェネシスGV60とヒュンダイ・アイオニック7、アメリカ流スタートアップ会社からのボリンジャーB1が登場。さらに中国から、エイウェイズ社のU5などが欧米に上陸するそうだ。
シトロエン・アミ
では日本には、その全てのEVが上陸するかというと、そうではない。しかし、上述したうちの欧州のEVならほとんどが2022年から2023年にかけて販売されるだろうし、年内には、アメリカから話題のリビアンが日本に上陸するそうだ。
注目のリビアン
最近、注目されているトヨタだけど、同社初のEV「bZ4X」は来月までに店頭に並ぶし、豊田社長の話によると、トヨタとレクサスの両ブランドを合わせて、2030年までに30車種のEVを展開し、350万台の販売を目指すそうだ。昨年12月14日の発表日に公開された次世代のクルマたちの中には、格好良いスポーツカーのコンセプトもあったけど、とにかくインフラも整えると同時に、顧客がガソリン車から乗り換えたくなるような美しいEVを作って欲しいね。
国際モータージャーナリスト、ピーターライオンの連載
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