「気づきの力」が欠けている時に見られる5つの兆候

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4. 「自分が発するエネルギー」に無頓着で、他の人がどう受け止めているかがわからない


自分が発しているつもりのエネルギーと、他の人が自分をどう受け止めているかが、大きくかけ離れている場合がある。例を挙げると、イライラするような電話を受けた後で、そのネガティブな感情や怒りをそのままミーティングに持ち込んでしまっているのに(また、他の出席者はそれをしっかりと感じ取っているのに)、自分ではそれに気づかない場合だ。

自己認識とは、自分が世界でどう行動するかを把握することだけではない。自分が放射するエネルギーが他の人にどういう影響を与えているのかを把握することも、自己認識だ。チームの集まりに出席する前、プレゼンテーションを始める前、クライアントとの打ち合わせの前には、自分が発したいエネルギーを意識的に選択し、それを実行に移そう。

5. 状況の把握が、他の人より遅い


新しい知らせや変更を耳にしたときに、自分はいつも驚くのに、他の人はそうではない、と疑問に思っていたりしないだろうか。自分だけが最後まで知らされていなかったような気がしているのなら、気づきの力を強化して、周囲の状況に意識を向ける必要があるということだ。

働いている会社や業界での動向を察知する力、あるいはこれから起こりそうなことを予測する力があれば、点と点をつなぎ合わせて線で結び、その間に潜んでいる真意を読み取ることができる。たとえば、全員参加の会議の席上で、上司が将来的な買収の可能性を示唆したときに、それを察知することができるだろう。周囲の状況を観察する目が鋭くなればなるほど、現状と今後の可能性を把握する力もつく。

ここまでに挙げた5つの兆候のどれかに心当たりがあったとしても、心配は無用だ。あなたはたった今、気づきの力を育むための一歩を踏み出したのだから。意識的に実践していけば、気づきの力というこのソフトスキルを活用できるようになるはずだ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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