ソフトスキルを通じ、問題解決能力を伸ばす5つの方法

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問題解決は、それだけで紛れもなく強力なソフトスキルだ。問題を迅速かつ効果的に解決する能力は、雇用主と従業員の両方が必要としている。新型コロナウイルス感染症により不安定な状況が続き、絶え間なく変化を続ける環境ではなおさらだ。

米保険大手プルデンシャル・ファイナンシャルの「Pulse of the American Worker Survey(米労働者動向調査)」の中で、昨年労働者が獲得したスキルのうち最も多かった3つのソフトスキルの一つが問題解決であると分かったのも驚きではない。

しかし、問題解決能力を真の意味で大きく改善するには、他のソフトスキルと組み合わせることが必要だ。ここでは、意識や聞くこと、好奇心、創造性、粘り強さを通して問題解決の力を磨く方法を紹介する。

1. 意識を高め、問題を特定・予期する


問題があることを知らない状態で問題解決をするのは難しい。しかし、注意を払えば他の人が気づかないような細かい部分に気づくだろう。こうした観察力を活用すれば、問題に先手を打って取り組むことができる。意識的に取り組めば取り組むほど、問題の特定だけでなく予想も得意になるはずだ。

2. 相手の話を聞き、学びを深めて理解を向上させる


解決策志向のリーダーは、返事をするためでなく相手の話を理解するため話を聞くことを非常に難しく感じることが多いかもしれない。しかし、能動的に聞くことにより良いことも悪いことも両方学ぶことができ、潜在的な問題を早期のうちに解決できる。

聞くスキルが高い人は、言葉の選択や口調、身ぶりの不一致を観察することで、言葉に出されないメッセージを「聞く」ことができる。同僚から「全てうまく行っている」と言われたものの、偽りの笑顔や非常にきつく組まれた腕からそれが真実ではないことが示されていたら、同僚はおそらく言葉には出さない何かを抱えているだろう。

言葉に出されないメッセージを聞く方法を学ぶと、リスニングのスキルが低い人が見逃すことに気づくようになる。こうして状況を把握すれば、問題がまだつぼみ程度の間に摘み取ることができる。

3. 好奇心を持ち、可能性を探究する


問題の解決方法にはさまざまなものがある場合が多い。しかし、解決策は1つしかないという凝り固まった考え方にはまってしまえば、他の選択肢は絶対に考えないだろう。好奇心を持てば、複数の可能性を考えることを受け入れられるようになる。問題を隠れた機会と考えるよう考え方を変えれば、解決しようとしている「頭の痛い問題」から新たなサービスや製品、提供物が生まれるかもしれない。
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翻訳・編集=出田静

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