スターバックスが日本初の「環境配慮型ストア」を皇居外苑にオープン

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さらにこの店舗では、自律分散型水循環システムを開発するWOTAと協業したクリーンステーション(手洗い場)を店舗内にスターバックスとして初めて導入し、手洗い時に使用する水の98%以上を循環利用している。「Greener Stores Framework」の基準を満たすことにより、従来の店舗に比べ、CO2排出量約30%、水の使用量約20%の削減を実現したのだ。

本プロジェクトのマネージャーである柳和宏氏は、今回の店舗オープンにあたり「北米での基準を、日本に当てはめることが課題だった。空調のシステムの違いや、消費者意識の違いも感じられた。この店舗でのサステナビリティ実験が、次の店舗以降の足掛かりになれば」と述べる。

現状、持ち帰り時のフラペチーノに関しては繰り返し使えるカップの対象外で、希望されれば他のドリンクでも使い捨てのカップで提供できるため、完全にゼロウェイストと言い切ることはできない。

しかしそこも含めて、皇居外苑 和田倉噴水公園店は、どれだけ消費者の快適な体験を損なわずにごみを減らせるかを実験していく店舗といえるだろう。細かなこだわりが詰まった店舗を、ぜひ一度訪れてみてはいかがだろうか。

皇居
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この記事は、2021年12月にリリースされたCircular Economy Hubからの転載です。
(上記の記事はハーチの「IDEAS FOR GOOD」に掲載された記事を転載したものです)

連載:国内外のサーキュラーエコノミー最新動向
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文=IDEAS FOR GOOD 編集部

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