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NymのCEOのHarry Halpin(c)Nym

インターネット上のプライバシー強化を目指す「Nym Technologies」は、元アメリカ陸軍兵士で、内部告発を行ったチェルシー・マニングを採用したことを明らかにした。マニングは、2009年にイラクで情報分析官を務め、数十万件にも及ぶ軍の機密情報を匿名化ブラウザのTorを用いて、ウィキリークスに漏洩させた罪で服役したことで有名だ。

創業3年のNymは、スイスのヌーシャテルに本拠を置く。同社は、シリーズAラウンドで1300万ドルを調達し、評価額が2億7000万ドル(約308億円)に達したことを発表した。Nymはブロックチェーンを用いたプライベートウェブの構築を加速させている。

このラウンドを主導したアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)は、ブロックチェーン特化ファンド「a16z Crypto」を通じてNymに出資した

Nymは、2019年にバイナンス傘下のVCとインキュベータから250万ドルを調達し、今年7月にクローズしたPolychain Capital主導のラウンドでは650万ドルを調達していた。一連の資金調達は、プライバシー保護技術がもはやニッチ領域ではなく、世界中の投資家から関心を集めていることを示している。

「暗号化は、今日のインターネットにおいて極めて重要な要素になっている。Nymは、基礎的レイヤでプライバシーを提供しており、その上に他のプライベートソリューションを構築することができる」とアンドリーセン・ホロウィッツでゼネラルパートナーを務めるAli Yahyaは話す。

Nymのブロックチェーンは、混合ネットワーク(mixnet)を用いており、ノードはインターネット上のトラフィックをシャッフルすることでトークンを得ることができる。ノードは、必要に応じてダミーデータを注入し、最高レベルの技術を持つハッカーたちによる解読を困難にする。NymのCEOのHarry Halpinは、2018年に同社を設立する以前、「ウェブの父」として知られるティム・バーナーズ=リーとワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアムで仕事を共にしていた。

文=Nina Bambysheva、Michael del Castillo 編集=上田裕資

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