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2021.09.21 08:30

ロジャー・フェデラー出資のスニーカーOnを生んだ起業家たち


Onのシューズのコンセプトを最初に考案したのは、スイスアルプスの鉄人レースで6回優勝した、現在53歳のベルンハルドだ。彼はプロアスリートを引退した後の2009年に、自身のシューズのアイデアを練り始めた。その結果、ほとんどのランニングシューズが採用する「バルカナイズド製法」を用いない、ランナー向けのシューズを生み出した。

そして2010年に友人のキャスパー・コペッティと、元マッキンゼーのデビット・アレマンと共に、ベンハルトはOnをビジネス化し、約10年をかけて幅広い層の消費者を魅了するライフスタイルブランドに押し上げた。

コロナで追い風のフィットネス業界


パンデミックを追い風に業績を伸ばしたフィットネス関連の企業の中で、最大の勝者と言えるのは、約2000ドルの家庭用エクササイズマシンを販売するペロトン(Peloton)で、同社のCEOのJohn Foleyはビリオネアになった。さらに、Beachbodyの創業者のCarl Daikelerの保有資産も10億ドルを突破した。また、フィットネスマシンのNordicTrakの親会社のiFITもIPOを目指している。

Onの創業者の3人はまだビリオネアにはなっていないが、彼らと同じ道を歩むことが期待されている。

編集=上田裕資

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