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2021.08.08 12:30

ワクワク、ドキドキ。福井県知事が語る「日本で最もしあわせな県」の戦略

左は杉本達治福井県知事、右は筆者(知事応接室にて)

全47都道府県幸福度ランキング2020年版(一般財団法人日本総合研究所編)において、福井県は、4回連続の「幸福度日本一」の県だ。

ほかにも「人口10万人当たりの社長輩出数日本一」や「油揚げ消費量日本一」(全国平均の倍以上)、「手すき和紙出荷量日本一」、「めがねフレーム出荷額日本一」(全国の96%を生産)、「水仙栽培面積日本一」、「楽器のハープ生産量日本一」(世界2位)、「恐竜の化石の出土日本一」(国内で発掘された化石の約8割)など、ユニークな分野で日本一がある。


北陸新幹線路線図(出典:福井県庁)

その福井県が今、大きく変わろうとしている。福井県は、大阪や名古屋から近く京都とも隣接しており完全関西・中京経済圏だったが、2024年には、現在終点が金沢までの北陸新幹線が福井まで延伸する(将来的には、京都経由で大阪まで延伸する予定)。それにより首都圏から一本で福井県まで結ばれ、飛躍的に利便性が向上する。

金沢から延伸して新しく出来る駅は、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、越前たけふ、終点の敦賀(つるが)の6駅。北陸新幹線はすでにある黒部宇奈月温泉(富山)に加え、新たに加賀温泉(石川)と芦原温泉(福井)が加わる。駅名に温泉3つもある新幹線は北陸新幹線だけだ。その意味で観光的にも期待が高まっている。

また、2025年4月~10月まで大阪・関西万博(主催者発表で2820万人の来場者を予想)が開催される。通常は新大阪や関西空港から万博会場に向かい、帰りはその逆で帰るケースが多いと思われるが、2025年はワーケーションがかなり浸透していることを想定すると、帰りに敦賀経由で福井をワーケーションして帰るケースも期待出来る。今、福井県には、内外から熱い視線が注がれている。


美浜・若狭の両町にまたがる若狭湾国定公園にある三方五湖。久々子、水月、菅、三方、日向の五つの湖は、海水、淡水、汽水とそれぞれ水質、水深が異なり、水の色が四季折々、不思議な五彩の変化をみせ、「五色の湖」ともいわれてていて今後の観光誘致期待されている。

本稿では、軽井沢をゲートウエイとする周辺自治体を含めた軽井沢経済圏に移住された方、事業会社のトップ、自治体の首長などに豊かなライフスタイル、新しい価値観、ワーケーション、地方創生、移住などのテーマでインタビューしている。今後は、大きく成長する可能性を秘めている北陸新幹線沿線エリアにも拡大、様々なステークホルダーの方々にインタビューを広げていく。

今回は、杉本達治福井県知事に福井の魅力と今後の戦略についてお聞きする。
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文=鈴木幹一

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