ライフスタイル

2021.08.08 12:30

ワクワク、ドキドキ。福井県知事が語る「日本で最もしあわせな県」の戦略

左は杉本達治福井県知事、右は筆者(知事応接室にて)


鈴木:すでにいろいろな動きが出始めてますね。福井空港のプライベートジェット・ヘリの受け入れによる、国内外の富裕層の方々の誘客は、観光戦略上とても魅力的です。福井県では、地域活性化やワーケーション・テレワークを官民一緒になって取り組んでいる事例が多いですね。
advertisement

まず、一般社団法人福井ガストロノミー協会(代表:奥井隆、本部:越前市)は、福井の食・食文化を活かした商品・料理の開発や美食による福井のブランド力アップや国内外からの誘客拡大などの活動をしています。

次に、福井ワーケーション協会(代表:浅野容子、本部:高浜町)では、ワーケーションの普及や環境整備だけではなく、関係人口増加、企業誘致、地域活性化など様々な活動を行ってます。


高浜町の和田浜ビーチ。こんな素敵な海を見ながらテレワークすると創造力が高まりそうだ
advertisement

また、ふくいテレワーク女子(代表:後藤美佳、本部:敦賀市)では、「『女性が自立し人生の選択を自由に行うことが可能な社会を創る』ことを目的として、福井に住む女性達が、活躍できるように、女性にフォーカスした福井県の魅力PR、地域活性化活動を広げています。


ふくいテレワーク女子は、事務局メンバーと第1期生の9名で、Webマーケティングに関するe-learningを勉強。昨年は福井県のビジネスコンテストに採択された。スキルも意識も高い自立心旺盛な女性達が、テレワーカーのプロとして活躍する土壌を皆で作っており、今後の活躍が期待されている。決めポーズはテレワークの「T」

NPO法人エル・コミュニティ(代表:竹部美樹、本部:鯖江市)は、若者が提案する地域活性化のための企画を支援し、若者の地域活動を促進して地域の活性化に寄与することを目標に活動しており、「鯖江市地域活性化プランコンテスト」(鯖江市主催、総務省・経済産業省等後援)を14回も開催。「市長をやりませんか?」というユニークなキャッチフレーズで全国から明日のリーダーを募集し人材育成を行うなど、ユニークな活動をしています。


鯖江市地域活性化プランコンテスト「市長をやりませんか?」。前列中央が佐々木鯖江市長

芦原温泉のグランディア芳泉では、アフターコロナを見据えて、新しくウエルビーング型ワーケーションに力を入れていく計画です。これはコロナ感染期間中、運動不足、猫背、腰痛、眼精疲労、メンタルなど様々なダメージを受けているワーカーが多いことに注目、「芦原温泉 ハッピー腸活ファスティング@墨屋那津子」というプランを広げていくそうです。


芦原温泉は泉質が良く女性の方に人気。「ハッピー腸活ファスティング」ワーケーションプランは、コロナ終息後から発売予定。グランディア芳泉の「ゆとろぎ亭」の客室から専用露天風呂と専用庭を望む。

また福井県には、人と人が交わり新しい価値を作り上げていくような風土があるように感じております。このあたり如何お考えでしょうか?
次ページ > ワクワク、ドキドキするような福井県

文=鈴木幹一

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事