「ここに投資すれば、小売事業者は流れに乗り、長期的な成功を生み出すことができる」
「小売事業者は将来を見据え、事業をさらに強化し、機運に乗り遅れないための機会を模索する必要がある。顧客目線でのコネクテッドエクスペリエンスとはどのようなものかを再定義することは、そのための手段になる」とジュンジャは続けた。
そうした運用を効率化する最新の決済テクノロジーに遅れずについていくことは、規模に関係なく、あらゆる小売事業者にとって、顧客の新たな望みやニーズに備えるための最上級の方策になる。
英国の決済企業サムアップ(SumUp)の製品マーケティングディレクターを務めるニナ・エティエンヌ(Nina Etienne) は、次のように話している。「カードリーダー技術が『あれば助かるもの』だった時代は過ぎ去った。いまや、理容師のハサミやカフェのマグカップと同じくらい必須のものになっている」
「我々がどんな小規模企業に対しても提供するシンプルな助言は、『カードリーダーをいつも手近に準備しておき、潜在顧客の視線上に置いておく』というものだ。ショーウィンドウでも、非接触サービスがあるという宣伝ができる。リーダーを目につくところに配置すれば、『カード使えますか?』という質問が出るのを回避できる」とエティエンヌはアドバイスしている。
その他、小規模企業の将来性に大きく貢献する可能性のある小さな変化としては、どんなものがあるだろうか?「専用の銀行口座とビジネスカードも、長期的に見れば、帳簿の管理をずっと簡単にしてくれる」とエティエンヌは言う。「ビジネスの旅路に踏み出したばかりであっても、おすすめしたい」
さらに消費者は、決済方法についてさまざまな選択肢が提供されることも求めている。ペイパルのジム・マガッツは次のように述べている。「消費者が望む支払い方法は、デビットカードやクレジットカード、デジタルウォレット、ペイパル、ベンモのQRコード、暗号通貨など多岐にわたる」
現代の消費者は、相手がどれほど小規模な小売事業者であっても、最新の決済テクノロジーを利用できることを期待している。消費者にとっても企業にとっても、決済ができる限りシームレスなものになるインフラを導入すれば、小売事業者は決済に注ぐ労力を減らし、ビジネスの成功にもっと注力できるようになるはずだ。