米国のパンデミックにおいては、ロックダウンやマスク着用、ワクチン接種をめぐって著しい党派対立が目につくが、(接種済みかどうかは)自己申告に任せてマスク非着用を認めるというCDCの新しい方針が妥当かどうかについて、さらなる疑問が持ち上がっている。
Googleトレンドの過去90日間のデータによれば、新型コロナワクチンの接種を証明するカードの偽造品に対する関心が急上昇した時期は、CDCが新たなマスク着用指針を発表したときと一致し、発表から数日で関心は薄れた。
「fake covid card(偽造 コロナ カード)」「fake vaccine card(偽造 ワクチン カード)」「fake covid vaccine card(偽造 コロナ ワクチン カード)」といったキーワードの検索件数は、CDCが指針を発表した5月13日、もしくはその直後に急増し、ピークに達した。
「fake covid card」と「fake covid vaccine card」の検索件数は、それ以前の90日間と比べて、それぞれ950%および1150%増加した。
偽造ワクチン接種証明カードに関する検索の増加は、ワクチンへの抵抗がもっとも強い州を含めて、特定の州に集中していたわけではないようだが、イリノイ、インディアナ、ニュージャージー、ネバダなどのエリアで検索件数が比較的多かった。
ワクチン接種証明カードを実際に購入することに関連する検索も、CDC発表のあとに急増し、とりわけフロリダ、カリフォルニア、オハイオで関心が高かった。