フォーブス共同編集者

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間もなく終了するクリスティーズのオークションで、ビープル(Beeple)と呼ばれるデジタルアート作家の作品が、記録的な金額で落札されようとしている。この作品は、NFTと呼ばれるブロックチェーン技術で価値が裏づけられる、新しいタイプのアートとして注目されている。

ビープルの作品「5000 Days」は、2月25日に最低入札額100ドルで出品され、18時間後には1325万ドルに高騰した。このオークションは米国東部時間3月11日の午前10時に終了予定だが、現在の価格で落札されたとしても、NFT史上最高額のアート作品となる。

ビープルの別の作品の10秒のビデオクリップは、先日、660万ドルで落札されていた。

クリスティーズは「5000 Days」の推定価格を提示しておらず、これは異例のことであり、最終的にいくらで落札されるのかという憶測を呼んでいる。NFT市場に詳しい3人の関係者によると、2000万ドル(約21億7000万円)かそれ以上の値がつく可能性もあるという。

ビープルのデジタルアートは、ピカソやレンブラント、ゴッホの作品と肩を並べることになりそうだ。

「NFTは、株式に投資したくない若い世代のためのオルタナティブなアセットになると考えている。彼らは、自分たちのカルチャーや世界との関わり方を物語るデジタルアイテムに投資したがっている」と、ビープルは述べている。

NFTはノン・ファンジブル・トークン(代替不可能なトークン)の略で、アート作品を含む様々なコンテンツに利用され、デジタル作品と所有者を結びつける認証コードのような役割を果たしている。

数年前に登場したNFTは、今年に入り注目を集めるようになり、先日は、全米プロバスケットボールのNBAのブロックチェーンゲームの売上が、200億円を突破したとのニュースが話題を呼んだが、このゲームもNFTを活用したものだ。

ビープルの作品が、世界的オークションハウスのクリスティーズに出品されたことは、NFTがアート分野でもメインストリームに浮上したことを示している。

編集=上田裕資

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