そろそろ「ググる」をやめる? 新検索エンジンECOSIAで植林に貢献

「Ecosia」公式サイトのポータル


19年に太陽エネルギー施設を建設


ECOSIAのサーバーは再生可能エネルギーを200%活用。検索に必要な電力は自社施設で生産した太陽エネルギーを使用している。ドイツに4つのソーラーシステムを導入している他、今後も増加予定。ソーラーシステムの建設は屋根のアスベスト除去なども含まれているため、居住可能なスペースを増やすことにも繋がっているという。また、ケニアのソーラーシステムへの共同投資なども積極的に実施している。

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ケニアで暮らす人々の様子。「ECOSIA」HPより。

ヤフージャパンは検索で募金


検索エンジンのサステナブルな取り組みとして日本で特筆できる事例は、ヤフージャパン「3.11 検索は応援になる」プロジェクトではないだろうか。毎年3月11日に「3.11」と検索するだけで、10円が東北の復興支援のため寄付される。14年から始まった本プロジェクトは、20年には848万4709人の検索者数を突破。津波の教訓を受け継ぐ桜並木の植樹やメンタルヘルス支援など多様なプロジェクトに寄付が行われてきた。

世界中で高まるサステナブルの意識


ドイツはSDGs達成度ランキング2020で5位。デンマーク、スウェーデン、フィンランドとトップ3を北欧が占める。一方でドイツを始め、4位のフランス、7位のオーストリアなどヨーロッパも意識の高まりを見せる。「検索するだけ」というECOSIAの手軽さはまさにサステナブル。日本の2020年SDGs達成度ランキングは17位。前年の15位から順位を落とすなど、上位とは言い難いのが現状。まずは日常の「検索」から。持続可能な未来を目指し、日々の行動を変えてみてはいかがだろうか。

文=齋藤優里花 編集=石井節子

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