揃っているのは、商品だけではない。東京有明店には、無印良品が提案する「感じ良いくらし」を実現するためのサービスが集結している。
オープンにあたり同店の店長である松橋衆は、「これからの小売業界を考えてみると、やはり単品を売るだけの商売には限界がある。暮らし方や働き方を快適にしていくような、『空間を売る』商売へとシフトしていく必要がある」と語った。
東京有明店がこだわる「家づくり」
全面リノベーション、部分リフォーム、DIYなど、東京有明店は「家づくり」に関するサービスが充実している。新型コロナウイルス感染症の拡大により、おうち時間が長くなり、居住空間をより快適にしたいというニーズをすくい取る狙いがある。
東京有明店が初の試みとなる「部分リフォーム」窓口では、キッチン・リビング・ダイニング・寝室・書斎など、一部屋単位のリフォームを気軽に相談できる。店頭には、居住空間を再現したモデルルームが設置されており、具体的にイメージしながら相談できるのが特徴だ。
店舗にはモデルルームが設置されているので、リフォームの相談もしやすい
またコロナ禍の追い風で、自分好みに自宅をDIYする需要が増えたことを受け、無印良品初となる「DIYサポート」コーナーも設置された。経験者だけでなく、初心者でも最初の一歩が踏み出せるよう、DIYの基礎知識を学ぶセミナーや塗装が体験できるワークショップも開催される。
コロナ禍で人気のDIY。DIYコーナーの設置は東京有明店が初となる。
東京有明店のオープンにあたって行われたトークショーの中で、無印良品の金井政明会長は「DIYを中心にした現在のホームセンター需要の増加は、住環境全体への需要増加の余震のようなものだと思う」と述べ、これから市場が拡大していくにつれて、ホームセンターではカバーしきれない、空間全体のプロデュースが重宝されていくだろうと自信を見せた。
充実した「暮らしのサポート」
また、東京有明店では「暮らし」をサポートする新たなサービスも提供されている。今回新たに設置された「くらしのなんでも相談所」では、専門知識を有したスタッフが「収納相談」「不用品の引き取り」「不用品の預かり」「掃除」などの悩みに乗ってくれる。
たとえば「お片づけサポート」では、必要以上にものを持たず、暮らしをシンプルに整えるために、無印良品の整理収納アドバイザーが自宅へと訪問し、本当に必要な持ち物を整理整頓してくれる。