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カマラ・ハリス氏(Photo By Tom Williams/CQ-Roll Call, Inc via Getty Images)

女性リーダーが好感度を問題視されるのはよくあることだ。トランプ米大統領は9月、民主党の副大統領候補だったカマラ・ハリスについて、「人々は彼女が好きではない。彼女を好きな人はいない」と発言した。

また2016年の米大統領選では民主党のヒラリー・クリントン候補が、自分は「冷淡」で「よそよそしい」というイメージを持たれていることに言及。今年の民主党予備選では、エリザベス・ウォーレンではなくジョー・バイデンを選んだ人の41%が、懸念事項として女性大統領候補の好感度をあげていた。

しかし、全ての女性リーダーが嫌われるわけではないことを示した研究結果が先日、米科学誌「応用社会心理学ジャーナル」に発表された。それによると、男性の多い職場で女性の好感度が下がる要因は、リーダーの地位に就いたこと自体ではなく、その女性がどのようにしてその地位を手に入れたのかにあった。

女性が単なる幸運からその地位を手にしたり、その役割を積極的に追い求めていなかったりした場合、より好感をもたれる傾向にあった。しかし、自らリーダー職を希望し、やる気を持って目標に向け努力している場合、女性は権力を求めるべきではないとする固定観念を破る存在としてみなされた。この傾向は特に、男性が多数を占める役職で高かった。こうした女性は、好感度の問題に直面する可能性が最も高い。

研究チームが行った実験の一つでは、参加者らに対し、運あるいは努力によってリーダー職に就いた架空の金融アナリストを紹介する文を読んでもらい、それぞれの好感度と敵対度(押しの強さや冷淡さ、自分勝手さ、人を支援する意思の薄さ、執念深さ、人を操ることに優れているかどうかなど)を評価してもらった。

すると、運により成功を収めた女性アナリストは、目標を直接追い求めて成功した女性アナリストよりも好感度が高く、敵対度が低いと思われる傾向にあった。同じ傾向は男性には当てはまらず、どのように成功を収めたかは好感度に影響しなかった。

編集=遠藤宗生

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