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外出自粛、在宅勤務、失業、離婚、子育て......。コロナ禍による新しい生活様式や、経済、社会的状況の変化により、いま多くの人々が不安やストレスを抱えている。

警察庁の発表によると、全国の新型コロナウイルス感染症によるこれまでの死者数は11月後半時点までで2000人以下だが、自殺者数は10月1カ月だけで2513人にも及んだ。ちなみに今年10月の自殺者は、前年同月と比べて約8割も増加したという。

ストレスは、知らず知らずのうちに蓄積し、心と身体を蝕んでいく。大切な人や自分自身の、身体だけではなく心の健康を守るために。わたしたちはこれまで以上に、日頃のメンタルケアを積極的に行っていく必要があるだろう。


心の健康や集中力を上げるために、「瞑想」にチャレンジしたことがある人は多いのではないだろうか。

筆者もその一人で、今年に入ってから約3カ月間ほど、毎朝起床してすぐに、15分間瞑想を行っていた時期があった。しかし、やり方がまずかったのか、もともと考えることが好きなせいか、雑念が次から次へと頭に浮かび、「無」になるという感覚がほとんど理解できなかった。結果、瞑想で得られるという集中力の向上やストレスの軽減といった恩恵も、感じられなかった。

筆者と似たような経験がある人も少なくないだろう。

そんな諸氏に朗報だ。なんとじっとしているのではなく「動き続ける」ことで、瞑想のような効果が得られるマインドフルネスの方法があるという。

「動く」瞑想、ゼンタングル


「ゼンタングル」は、「Zen(禅)」と「Tangle(絡まる)」を合わせた造語で、線や丸など簡単なパターンを描いていくことで作品を作り上げるアート手法のことだ。

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この単純な動作を繰り返すことにより、だんだんと美しい絵が見えていき、達成感が生まれ、その過程は瞑想状態となる。結果、精神統一がなされて、イライラしたり、ネガティブな感情になったときでも、心を落ち着かせる効果が期待できるという。

じっとしたまま精神統一をするスタイルの「禅」が苦手な人には、ぴったりな方法だ。

文=長谷川 寧々 編集=石井 節子

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