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2020.11.16 15:00

生理の話は「タブー」ではなくなった? MERY世代女子たちのカラダのリスク

アンケートから見えてきた、若い世代が疎かにしがちな自分のカラダ/photo by Annika Gordon on Unsplash


Q:子宮頸がん検診を受けたことがありますか?
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子宮頸がん検診の有無

Q:子宮がん検診を受けたことがありますか?

子宮がん検診の有無
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Q:乳がん検診を受けたことがありますか?

乳がん検診有無

「まだ若いから、婦人科検診には行かなくても大丈夫」「毎日の食事や生活習慣に気を付けているだけで十分」……。もしかしたら、自分の健康に対して自信があるというのが、MERY世代女子たちの本音なのかもしれません。

「タブー」だった話題が話せるようになった世の中


ここまで、MERY世代女子たちの健康意識について見てきました。自身の健康に自信があることが垣間見られた彼女たち。では、自分のカラダに関して悩んでいることもないのでしょうか。「自身のカラダの悩み」について尋ねたところ、「冷え性」、「生理が重い」、「生理不順」など、女性特有の悩みを抱えているMERY世代女子がいることがわかりました。

女性特有の悩みの中でも、特に生理は毎月やってくるもの。辛い思いをしている人が多いにもかかわらず、なかなか相談できずに悩みを抱え込んでいる人が多かったのではないでしょうか。

しかし昨今、Forbes内の記事『「生理バッジへの批判は覚悟していた」 それでも大丸梅田店が店員の生理をオープンにした理由』でも取り上げられたように、生理のことや体調についてオープンに語られることが多くなってきています。アンケートでも、「最近、生理など女性のカラダについて話しやすくなったと思いますか?」という質問をしたところ、「話しやすくなったと思う」との回答が30.8%で、「思わない」の18.4%を大きく上回っていました。

Q:最近、生理など女性の体について話しやすくなったと思いますか?

話しやすい環境

「話しやすくなったと思う」と回答した方に、「話しやすくなって良かったこと」を聞いてみると、「辛さを共有できることで楽になった」という声が多く寄せられました。

「周りも同じことを思っていると安心する」
「辛いときに無理せず伝えられる」
「気持ちの共有で気が楽になる」

女性特有の悩みは一人で抱え込んでしまいがちなものです。特に生理のときは、ホルモンの影響もあってネガティブ思考になりやすいといわれていますが、辛いという気持ちを素直に吐き出せたり、自分と同じ辛さを経験している人がいることがわかるだけでも、気持ちが楽になったり、安心できるようです。

会話する仲の良い女友達
photo by Trung Thanh on Unsplash

また、相談することで「新たな選択肢ができた」という回答も多く見られました。

「自分が思っている以上に婦人科に通っている人がいると知ると、少し行きにくい婦人科に行きやすくなる」
「自分自身だけでは病気かどうか悩む軽い症状でも、人に相談したり、病院に行きやすくなる」
「ピルを飲む選択肢ができた」

これまでは、なかなか話題にしにくかったことを相談できるようになり、病院へ行く、婦人科系の薬を飲む、といった選択をしやすくなったといえます。これまでのようにただ辛さに耐え忍ぶのではなく、健康状態の改善に向けた行動を起こす、というポジティブな影響が現れているようです。

さらに、「男性からの理解が得られたことで生活しやすくなった」という回答も。

「男性の理解が高まっているので、生理時のしんどさを少し理解してくれて、生活しやすくなった」
「男性が生理の辛さを少しわかってくれること」

生理日付近にイライラしてしまうことや生理中の辛さを、男性が知っていてくれるだけで、パートナーとの喧嘩が減ったり、学校の男性職員や職場の男性上司にも相談しやすくなり、ストレスは軽減するものです。

とはいえ、18.4%は女性のカラダについて話しやすくなったと「思わない」と回答し、50.8%は「どちらでもない」と回答しています。生理などの話題は「タブー」とまではいかずとも、まだまだ「女性の問題」として扱われ、「社会の問題」とまでは至っていないのが実情ではないでしょうか。
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文=MERY Lab

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