人と環境が助け合う大切さを発信していきたい。モデル美佳の夢 #30UNDER30

モデルの美佳

次世代を担う「30才未満の30人」を選出する「30 UNDER 30 JAPAN」。今年の受賞者のひとり、現在19歳のモデル、美佳。さまざまな文化で暮らしてきたから彼女だからこそわかる、人と人、人と環境が助け合いながら歩んでいくことの大切さ。



コロナ禍は、世界規模で多くの人々にネガティブな影響を及ぼした。しかし、新星のごとくランウェイに表れたモデル・美佳にとってはいい休息期間になったのかもしれない。

2019年7月にモデルとしての活動を始め、その2カ月後にはミラノ・ファッション・ウィーク初日に行われたプラダのショーで鮮烈なランウェイデビューを果たした美佳。その後世界中を飛び回りながら多忙な日々を過ごした。

「新しい体験が続いたこともあり、いつの間にかストレスがたまっていましたが、フランスでのロックダウン期間に親友らとゆっくりと過ごし、リスタートのためのいい準備ができました」と語る。

フランス人の父と日本人の母の間で生まれ、フランス、日本、ロシア、インドで生活を送ってきた美佳。多様な文化に囲まれて育ってきた彼女は、世界各地での生活を送るうちに社会的なイシューに対しても関心をもつようになった。そのうちのひとつが、今年オーストラリアの大規模森林火災であらためて世界的な関心が高まった、地球環境への興味だ。

「将来の夢は、日本とフランスを代表するようなトップモデルになること。それと、環境問題に対する働きかけをすること。将来はそれをプロジェクト化して、さまざまな文化で暮らしてきたからこそわかる、人と人、人と環境が助け合いながら歩んでいくことの大切さを発信していきたいです」と美佳。

「あと、できれば恋もしたいですね(笑)」


みか◎2001年生まれ。ランウェイデビューを飾る直前まではインドで高校に通っていた。2020年春夏シーズンのファッションウィークでは、ルイ・ヴィトンやシャネルなど計10ブランドのランウェイを歩いた。Image所属。

文=石原龍太郎

この記事は 「Forbes JAPAN No.076 2020年12月号(2020/10/24発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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