ライフスタイル

2020.11.16 15:00

生理の話は「タブー」ではなくなった? MERY世代女子たちのカラダのリスク

アンケートから見えてきた、若い世代が疎かにしがちな自分のカラダ/photo by Annika Gordon on Unsplash

アンケートから見えてきた、若い世代が疎かにしがちな自分のカラダ/photo by Annika Gordon on Unsplash

生理や女性特有の病気をテーマとして取り上げたファッション雑誌やテレビ番組などが増えていることにお気づきだろうか。どうやら、「女性のカラダ・健康」に対する世の中の興味関心が高まってきているようだ。MERY世代の女子たちは、そういった世間の変化や自分のカラダについてどう考えているのか。

10月23日~25日にかけてMERY世代の女性を対象に、LINEリサーチを利用して実施した「体に関するアンケート」の結果から、若者の健康意識を読み解くとともに、「女性の健康」を取り巻く環境について紹介する。


まだ若いから油断してる? 自分のカラダに関する意識調査


今回のアンケートには、会社員・公務員134人、大学生・専門学生137人、高校生・中学生2人、専業主婦5人、パート・アルバイト18人、その他19人と、計315人のMERY世代女子たちから回答が寄せられました。

まず、健康とは切っても切り離せない関係にあるダイエットについて、若者の意識はどうなっているのでしょうか。「ダイエット経験はありますか?」との問いに対しては、60.0%が「ある」と回答。そのダイエット方法として取り組んだことがあるものをすべて選んでもらったところ、食事制限が79.9%、運動が71.4%と、ほぼ同等の結果でした。食事制限だけをするのではなく、運動も行って健康的に痩せようと思っている女子が多いことが示唆されています。

続いて、日々の健康管理として実行していることを選択肢から当てはまるものをすべて選んでもらったところ、「バランスの良い食事をとる」が45.4%と一番多く、続いて「適度な運動をする」が39.1%、「規則正しい生活を送る」が36.2%という結果になりました。

Q:ダイエット経験はありますか?

ダイエット経験の有無


Q:どのような方法でダイエットをされましたか?

ダイエットの方法のグラフ

● 健康管理として実行している事

:バランスの良い食事をとる(45.4%)
:適度な運動をする(39.1%)
:規則正しい生活をする(36.2%)
:アプリで体調管理をする(20.3%)
:健康診断や検診を積極的に受ける(7.9%)
:その他(1.3%)
:あてはまるものはない(23.8%)

若者は食生活や生活リズムが乱れていると思われがちですが、MERY世代女子の中にも健康意識の高い方が一定数存在することが見て取れます。

20.3%の回答があった「アプリで体調管理をする」という項目も見逃せません。MERY内の『自己管理はiPhone一台におまかせ。日々の生活を記録できるアプリlist』という記事でも紹介したように、現在は月経管理アプリやダイエット・ヘルスケアアプリといった体調管理アプリが無料で多数存在しています。

また、『「自炊」が好きになる!?無料レシピでやる気アップ、オススメお料理アプリ6選』 でも紹介したようなレシピのアプリも充実しています。こういったものの存在により、体調や食事の管理がしやすくなり、健康意識を高めることにもつながっているのかもしれません。

一方で、「健康診断や検診を積極的に受ける」という回答は7.9%にとどまっています。健康診断は、学校や会社で年に一回の受診が義務付けられていることが多いため、ほとんどの人が受けているのではないでしょうか。しかし、検診、特に子宮頸がん検診や乳がん検診といった女性特有の病気の検診は、自ら病院に行って受ける必要があります。

そこで、「子宮頸がん検診を受けたことがありますか?」という質問をしたところ、「ある」と回答したのは31.1%。乳がん検診や子宮がん検診にいたっては、それぞれ9.5%、15.6%とさらに少なくなっています。やはり、自ら病院に赴かなければ受けられない検診については、積極的に受けている人が少ないのが現状のようです。
次ページ > 検診を受けていない人の圧倒的数字

文=MERY Lab

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