女性の社会進出で働き方やライフイベントのタイミングが変わったことから、女性のためのヘルスケアリテラシーの向上が求められています。同時に、女性の健康課題をテクノロジーで解決する「フェムテック」が注目されはじめているのをご存知ですか?
健康管理の重要性を感じるいまだかからこそ、女性特有の体の変化と向きあうための情報収集が必須です。今回は、フェムテック初心者のために、女性の体の悩みにあったサービスやアイテムについて紹介します。
求められるヘルスケアリテラシーの向上
生理、妊娠、出産、更年期、閉経という年齢やライフイベントごとに起こる女性特有の体の変化。当事者になってから知るのではなく、予備知識をもっておくことで、しかるべきときの対処が変わってきます。私自身が女性の体の仕組みに関心をもったのは、婦人科医の対馬ルリ子さんが主催されるNPO法人女性医療ネットワークの健康講座を知ってからです。
対馬ルリ子さんと美容家の吉川千明さんが2002年から開催する女性ホルモン塾に参加するまでは、病気なのかさえ分からない女性特有の体の悩みや疑問についてオープンにする習慣がありませんでした。
美容は新しい情報に触れたり、サービスやアイテムを体験できる機会が多いのに、そういえば女性特有の健康管理についてはその機会がなかったことに気づいたのです。健康が美容の始まりという言葉の通り、積極的に女性の体の仕組みや女性疾患の病気について学ぶようになりました。
女性特有の体の変化について学ぶ中、2018年にメディアジーンが運営するビジネスカンファレンス「MASHING UP(マッシングアップ) 」でフェムテックという言葉に出会います。